【実体験】FXで負け続けた理由は「プロスペクト理論」だった|専業トレーダーが語る心理の罠

FX プロスペクト理論
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最終更新日 2025年7月23日

どーも、FX専業トレーダーのねむおです(˘ω˘)

いきなりですが「利益が出たらすぐ利確しちゃうのに、損切りだけはズルズル引き伸ばしてしまう」なんて経験、ありませんか?

実はそれ、メンタルが弱いからではなく、人間の本能として当然の行動なのです。

ねむお
ねむお自身、FXを始めた当初はまさにこの「利小損大ループ」にハマり、資金を何度も吹き飛ばしました。

「ルール通りにやってるのに勝てない」「一度負けが続くと、取り返そうとロットを上げて大損する」

FXを始めたばかりの頃は、そんなトレードばかり繰り返してました。

でもあるとき、「プロスペクト理論」という心理学の理論を知ったことで、なぜ自分が負けるのかが腑に落ちました。

この理論を知ると、「あ、だから損切りできなかったのか」とスッと理解できるようになりますヾ(・ω・`)ノ

そして、FXで安定して勝つには、「人間の本能に逆らう仕組み」が必要ということにも気づけるはずです。

この記事では、

  • プロスペクト理論とは何か?
  • なぜFXトレードにおいて重要なのか?
  • ねむおがどんなふうに克服してきたか?

この3つを、7年のリアルなトレード体験を交えてわかりやすく解説していきます<(`ヮ´* )/

 

プロスペクト理論とは?FXとの深い関係性

FXは簡単に言うと、チャートが上がるか下げるかにお金を賭けるものですが、人はお金が絡むと心理と感情の動きが大きくなります。

エントリーして逆に相場が動いて損失が大きくなるとイライラしたり嫌な気分になり、思い通りに相場が動いて利益が増えるとニコニコする。

トレードで負けると自分にはセンスがないと思い、逆に勝つと自分にはセンスがあると思ったりもします。

これはFXに「お金」が絡んでいるからこその心理で、極端なことを言うと、人は判断にお金が絡むとバカになるのですヾ(・ω・`)ノ

ねむお
心理学者であるダニエル・カーネマンは、こうした利益と損失による心理的な傾向に「プロスペクト理論」と名前をつけました。

 

プロスペクト理論の意味と背景

プロスペクト理論を簡単に説明すると、以下のような感じです。

✅100%の確率で1000円を得る選択肢と、50%の確率で2000円を得る選択肢があった場合、期待値は同じ(1000円)でも、多くの人は確実な1000円を選ぶ(リスク回避)。

✅一方、100%の確率で1000円失う選択肢と、50%の確率で2000円失う選択肢では、リスクを取って2000円の損失を避けようとする人が多い(損失回避)。

プロスペクト理論のリスク回避と損失回避の画像

これが意味することは、人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、すでに損失がある場合は安全性を回避し、ギャンブル的な行動をする傾向があるということ。

要するに、プロスペクト理論は、人が合理的に期待値を計算するのではなく、心理的バイアスや感情に基づいて意思決定することを示しているのですヾ(・ω・`)ノ

そして、プロスペクト理論は、FXにおける「損切りができない」「利確が早すぎる」「取り返そうとしてロットを上げてしまう」といった行動パターンに深く関係しています。

 

損失を回避したくなる人間の本能

FXでは1回のトレードごとにお金が増えたり減ったりしますが、お金が増えたときの喜びと、お金を失ったときの痛みは同じではありません。

プロスペクト理論の利得と損失の痛みの画像

上の図のように、お金を失ったときの痛みは、お金が増えたときの喜びより2倍近く強くなります。

たとえば、損失が嫌で損切りができないのに、少しでも利益が出れば今の利益を失いたくないからとすぐに利確する。

こうした心理傾向は、FXではRR(リスクリワード)が悪いトレードになってしまいます。

ねむお
コツコツ利益を積み重ねながらも、一度や二度のトレードで今までの利益をすべて失ってしまうのは、損失回避性によるリスクリワードが悪いトレードをしていることが原因です。

「コツコツドカン」は、まさにプロスペクト理論どおりのトレードをしている状態。

FXが難しいのは、損失を回避したくなる人間の本能があるからなのですヾ(・ω・`)ノ

 

FXトレードにおける典型的な心理パターン

プロスペクト理論は、人には利益を逃す可能性があるとリスクを回避し、損失を抱えている場合はギャンブル的な行動をする傾向があることを示しています。

ねむおも含め、FXトレードでは、まさに多くの人が経験していることヾ(・ω・`)ノ

✅含み益が大きくなると、利益を逃したくないからさっさと利確してしまう。

✅含み損が大きくなると、ギャンブル的になり損切りをせず、ロットを上げて取り返そうとする。

FXで負ける人の多くは、プロスペクト理論を絵に書いたように忠実に再現しています。

とくにFX初心者の人ほど、プロスペクト理論に当てはまるトレードをしていることが多いです。

FXは損大利小のトレードをしていても勝つことはできませんヾ(・ω・`)ノ

FXで安定して勝ち続けるには、プロスペクト理論とは逆のトレードをしないといけないのです。

 

ねむおが実際にハマった「プロスペクト理論の罠」

プロスペクト理論はFX初心者の人に限らず、長年FXをやっている人でもハマっていることがあります。

ねむお
正直、ねむおは今でもプロスペクト理論に翻弄されたトレードをするときもあって、その度に負けて後悔しています。

プロスペクト理論は人間の本能に根付いた傾向なので、それに抗うのは簡単ではありません。

以下に、ねむおがプロスペクト理論で失敗したケースをいくつかシェアしておくので、同じミスをしない参考にしてみてくださいヾ(・ω・`)ノ

 

利小損大だった過去のトレード

FXをやっているのであれば、「FXで勝つには損小利大にするのが大事」と聞いたことがあると思います。

「利益はできるだけ伸ばし、損失は小さいうちに切る」というのが、FXでは常識です。

でも、これは「言うは易く行うは難し」のことわざどおりヾ(・ω・`)ノ

ねむお
ねむおもFXを始めた頃は「なるほど、損小利大のトレードをすれば勝てるのか!」と思い、とにかくすぐ損切りを意識し、利益は伸ばすトレードをしていました。

しかし、いくら損失が小さいとは言え、何度も何度も損切りしているとだんだんイライラしてくるもの。

さらに、利益を伸ばそうとしても利が乗るとすぐに戻ってきて、結局損切りになるというトレードを何度も繰り返すことに。

こうした経験を何度もしていると、「自分は損小利大の正しいトレードをしているんだ!」と頭ではわかっていても、感情はイライラしてきます。

そして、イライラしてくると今度は利益を逃さないようにすぐ利確するようになる。

損切りに関しても、損切りしてから思った通りに伸びた経験を何度もすると、「いや、すぐ損切りしなければ負けないやん」と思うようになり、どんどん損切りが大きくなる。

そうこうしているうちに、気づけば損小利大ではなく「利小損大」のトレードになっていましたヾ(・ω・`)ノ

ねむお
その結末はご存じのとおり、数回のトレードで今までの利益をふっ飛ばすコツコツドカン。

まさにプロスペクト理論にハマったトレードだったワケです(´;ω;`)

 

損切りができず塩漬け…それでも「戻るかも」の心理

損切りしなければ負けなかったの経験で損切りができなくなる

FXでは「損切りが大事!」と耳にタコができるほど言われますが、損切りできない人が少なくありません。

でも、おそらく損切りできない人の多くは、はじめの頃はちゃんと損切りできていたと、ねむおは思います。

それが、気づけば損切りができないようになってしまった。なぜか?

ねむお
それは「損切りしなければ負けなかった」という経験を何度もしたからです。

FXをやる上で損切りが大事なのはわかっている、でも損切りした後に伸びてるのを見ると「やっぱり自分は正しかった!損切りしなければ負けなかった!」と思うもの。

この経験が、損切りができず塩漬けになったり、まだ戻ってくるという心理につながるのですヾ(・ω・`)ノ

損切りできないチャート画像

ねむおも「損切りしなければ負けないやん」と何度も思いましたが、その結果はコツコツドカンです。

損切りをしないとドカンが大きすぎて、どれだけ小さい利益を積み上げても収支はマイナスのまま。

プロスペクト理論にハマったトレードをしている限り、FXで勝ち続けることはできないのです(´・ω・`)

 

大勝ちしても取り返そうとして溶かすループ

上の失敗以外にも、ねむおは損失回避性にハマった失敗をしたことがありますヾ(・ω・`)ノ

FXを始めたばかりの頃、10万円の資金で、運よく1回のトレードで+1万円の利益が出て、ねむおは 「FXって、こんなに簡単に勝てるんだ」と思いました。

でも、この大勝ちした経験は、負けが続いても「またあの勝ちを取り返せるはず」と考えることになります。

ねむお
ここがプロスペクト理論の典型で、大勝ちすると人は損失を避けるために、リスクを取るようになるのです。

少額の損を認めず、もっと大きく賭けて取り戻そうとしてしまう。

結果、勝った額以上に溶かして「なぜか資金がゼロに戻ってる」とワケがわからなくなる。

大勝ち → 少し負ける → 取り返そうとしてロットを上げる → 大損失

これが「勝ったのに、取り返そうとして溶かすループ」ですヾ(・ω・`)ノ

プロスペクト理論なんて言葉を知らなかった当時のねむおは、なんで負けてるのか本気でわからなかったです。

でも今は、「人は損に対して2倍以上の強い感情を抱くため、冷静な判断ができなくなる」とわかっているので、こうした失敗は防げています。

 

「プロスペクト理論」を克服するために行った3つの対策

今でもねむおは、たまーにプロスペクト理論にハマったトレードをしてしまいます。

それでも、FXを始めた頃と比べて損小利大のトレードを徹底し、今では損切りできないこともなくなりました。

ねむおがプロスペクト理論を克服するために行った対策を紹介するので、参考にしてみてくださいヾ(・ω・`)ノ

 

OCOを使ってチャートを閉じる

FXで勝つためにはプロスペクト理論に抗い、損失はできるだけ早く損切りし、利益はできるだけ伸ばしてリスクリワードが良いトレードをする必要がある。

でも、プロスペクト理論は人間の本能なので、意思の力でそれに抗うのは骨が折れますヾ(・ω・`)ノ

そこでねむおが採用したのは、エントリーしたらOCOを設定してチャートを閉じること。

ねむお
ねむおもそうでしたが、FXで負けている人は、自分がリスクリワードの悪いトレードをしていることに気づいていない人も多いです。

利益が少し乗るとうれしくなって利確し、損失はすぐ戻るはずだと思っていつまでも損切りできない。

そして結局戻らずに逆方向に大きく動き、今までの利益をすべて失う。

こうしたミスをなくすには、自分の意思で利確を伸ばしたり損切りできるとタカをくくるのではなく、もう機械に任せちゃうヾ(・ω・`)ノ

エントリ―したら利確と損切りのポイントを決めて、OCOで設定したらチャートを閉じる。

決済されたらメールが届くようにすれば、エントリーから決済までチャートを見ている必要がなく、「そろそろ利確しようかな」「損切りしようか迷う」みたいなことがなくなります。

本能に感情で対抗するのではなく、機械の仕組みに任せれば感情的なトレードがなくなるのでおすすめです<(`ヮ´* )/

 

損切りではなくリスクリワードを重視する

FXはプロスペクト理論と損失回避性に抗って、感情に流されずリスクリワードが良いトレードをすれば収支はプラスになります。

損失は素早く損切りし、利益が出ているトレードでは利確したい気持ちを抑え、できるだけ多くの利益を獲得する。

こうしたトレードなら、たとえ勝率が50%以下であったとしても、トータルの損益はプラスになるのですヾ(・ω・`)ノ

勝率とリスクリワードの関係は以下のとおり。

勝率とリスクリワードの関係の画像

損失を1、利益を2とした場合、勝率は33%以上あれば収支はプラス、RR1:3であれば25%以上の勝率がある手法なら最終的な収支はプラス。

ねむお
ねむおは「損失額」ではなく「リスクリワード」を重視するようにしたら、利確したい気持ちを抑え、損切りできない心理を克服できました。

損失額に注目すると、「お金を失った」という事実にイライラしますが、リスクリワードに注目すると、金額ではなく比率でトレードを見るので、感情的な動きが少なくなります。

金額を考えるのはロットを決めるときで、トレードするときに見るのはリスクリワードだけ。

FXは感情的な行動を減らし、プロスペクト理論と逆のトレードをすれば長期的に安定して勝てるゲーム。

損切りは必要経費だと割り切り、リスクリワードのみを意識することで、プロスペクト理論とは逆のトレードができるのです(・∀・)

 

勝ちトレードより「正しい損切り」に満足する

プロスペクト理論にハマると損切りができなくなりますが、正しい損切りに満足するのは大事なこと。

さっき言ったように、ねむおも「損切りしてから伸びた」を何度も経験し、イライラして損切りできなくなりましたが、それではFXは勝てませんヾ(・ω・`)ノ

「自分は正しい損切りをした」「ここで切らなきゃもっと損をする可能性もあった」「伸びたのは結果論でしかない」

こう考えることで、損切りしたことに満足できるようになります。

ねむお
コツコツドカンを経験してから、ねむおはコツコツ利小損大のトレードで勝って満足しても意味がないと身を持って学びました。

何度も言いますが、FXで勝つためには、トレードは必ずリスクリワードが良いものであることが条件です。

リスクリワードの悪いトレードで勝っても、長期的に見れば資金はゼロになるか、ほとんど増えません。

勝率は多少下がったとしても、必ず1回1回のトレードのリスクリワードは1:1以上にすること。

損切りに満足できるようになると、プロスペクト理論にハマることなく、リスクリワードの良いトレードができます<(`ヮ´* )/

 

まとめ|プロスペクト理論を知ることで、FXは劇的に変わる

FXとプロスペクト理論には深い関係があり、FXで負けている人のほとんどはプロスペクト理論と損失回避性にハマったトレードをしています。

人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする。

こうした人間の心理に抗うことがFX上達の第一歩です。

ねむお
ねむおは専業になった今でも、プロスペクト理論にハマらないように注意してます。

できるだけ利益を伸ばしたいときはOCOを設定してチャートを閉じたり、金額は見ずにリスクリワードの比率だけを考えたり、とにかく損小利大のトレードを心がけてます。

損はすぐに損切りし、利益をできるだけ伸ばせば、たとえ30%の勝率しかなくてもトータルでプラスになる。

プロスペクト理論は「勝てない原因」を見抜くヒントになるので、ぜひ覚えておいてくださいヾ(・ω・`)ノ

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