最終更新日 2025年8月21日
どーも、FX専業トレーダーのねむおです(˘ω˘)
FXを始めたばかりの頃、チャートを開くたびに「今がチャンスかも?」と毎日のようにエントリーしていました。
自分では「積極的に取り組んでいる」と思ってたけど、今振り返ると完全にポジポジ病。
根拠の薄いエントリーを繰り返しては負け、負けを取り返そうとまたエントリーして…気づけば資金もメンタルもボロボロに。。

この記事では、7年のトレード経験から見つけた「ポジポジ病の本当の原因」と「自然と治る習慣」について、実体験ベースで具体的にお伝えします。
ポジポジ病に悩んでいる人、ポジポジ病を克服したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいヾ(・ω・`)ノ
目次
FXの「ポジポジ病」とは?【症状と問題点】
FXをやっている人にとって、切っても切れない関係である「ポジポジ病」。
ポジポジ病はFXをやる上で致命的な損失につながるもの。
長期的に勝ち続けたり、お金を失って退場したくないのであれば、ポジポジ病はある程度克服しなければなりませんヾ(・ω・`)ノ
ポジポジ病とはどんな状態か?
ポジポジ病に明確な定義があるわけではありませんが、FXや株の世界では、
✅無意識にエントリーしてしまう癖
✅エントリーしないと落ち着かない
✅チャートを見ていないと落ち着かない
などが、ポジポジ病の典型的な状態と言われています。
「チャートを見ていないとチャンスを逃す気がする」「エントリーしないで伸びると損をした気がする」なども、ポジポジ病にかかっている状態ですヾ(・ω・`)ノ
なぜそれが問題なのか?
「ポジポジ病だったとしても、それで勝てるならいいじゃないか」と思う人もいますが、結論から言うと、ポジポジ病で勝てる人はほとんどいません。
なぜなら、ポジポジ病は自分のトレードルール以外でトレードしているので、必然的に勝率が低くなり、感情的に暴走しがちだから。
毎日小さな利益を積みかさね、その利益を1~2日ですべて吹っ飛ばしてしまう「コツコツドカン」がいい例ですヾ(・ω・`)ノ

気づけばルールなんてないトレードを繰り返し、勝ち負けで一喜一憂し、資金管理も崩壊。
ポジポジして満たされるのは自分の感情だけで、肝心の収支はマイナスになっていました(´・ω・`)
ポジポジ病の問題点は、ルールを破った感情的なトレードで資金管理が適当になるからなのです。
FXは資金管理だけで勝てるのかについては、以下の記事で解説👇
ポジポジ病×ハイレバは危険
ポジポジ病が一番怖いものになるのは、実はハイレバと組み合わさったとき。
ハイレバでやるということは、利益を上げ続けても一回大きく負けると、今までの勝ち分を一瞬で失う可能性があるということ。
本やSNSの爆益報告とかでは、ポジポジ病×ハイレバで「10万円を1000万円にした!」みたいな報告を目にしますが、あれを真似するとほとんどの人は爆死しますヾ(・ω・`)ノ

FXは資金管理がすべてでもありますが、ポジポジ病×ハイレバは資金を数回のトレードで溶かす危険性がある以上、絶対にやるべきではありません。
私がポジポジ病だった頃【専業になる前の話】
ねむおは専業になる前、とくにスキャルピングを始めた頃は、まさしくポジポジ病になっていました。
そして多くの人たちと同じく、ポジポジ病で失敗を犯しましたヾ(・ω・`)ノ

1日30回以上のトレードをしていた時期
ねむおは最初スイングから入り、デイトレードに移行し、結局スキャルピングにたどり着いたワケですが、スキャルはトレード回数がモノを言う手法。
スキャルピングを始めた頃は、NY時間の21時~23時の間だけで1日30回以上エントリーし、とにかく毎日トレードすることが大事だと思っていました。

勝っても負けてもエントリーが止まらず、常にチャートを監視して、どこか入れるところがないか探す毎日。
スキャルでは1日100回以上入る人もいますが、ねむおの手法はスキャルだとしても完璧なエントリーポイントは1日2~3回あるかどうかヾ(・ω・`)ノ
それなのに、NY時間の2時間だけで30回以上エントリーするのは、どう考えてもおかしな状態。

結局、そんなトレードが長く続くはずもなく、大きな失敗を経験することに…。
ポジポジが引き起こした悲劇
ねむおはNY時間だけで30回以上トレードしていましたが、そのトレードの多くは一応ルール通りではあるものの、どこか甘いエントリーの繰り返しでした。
そして、甘いエントリーで勝つと、そのエントリーが基準になり、さらに甘いエントリーをするという悪循環にヾ(・ω・`)ノ
気づけば優位性なんてほとんどないポイントでエントリーするのが普通になり、勝率はガタ落ち、リスクリワードが悪いトレードの繰り返し。
その結果、大負けを連発して証拠金を大きく減らすことに(´;ω;`)

ポジポジ病はトレードの収支だけでなく、メンタル的にもかなり負荷がかかります。
FXを長く続けていきたいと思うのであれば、ポジポジ病だけは絶対に克服するべきですヾ(・ω・`)ノ
FXはメンタルが9割については、以下の記事で解説👇
ポジポジ病の原因とは?【行動心理学から見る】
ポジポジ病の原因はいくつかあると思いますが、大きな原因は人間の心理と環境。
心理学的な観点から原因がわかれば、克服方法も見えてきますヾ(・ω・`)ノ
ドーパミンと報酬系の罠
ポジポジ病には、頻繁にポジションを取ることでドーパミンや報酬系が過剰に刺激され、トレードが中毒的になる側面があります。
ちょっと専門的になりますが、ドーパミンは脳の報酬系で分泌される神経伝達物質で、快感や期待感を司るものです。
トレードでエントリーする瞬間は「利益を得られるかもしれない」という期待がドーパミンを放出。
このドーパミンの放出は、勝ち負けに関係なく、エントリーという「行動そのもの」で発生するため、ポジションを取る行為が「報酬の可能性」を脳に感じさせ、快感を生むのですヾ(・ω・`)ノ

FXでは、
✅伸びそうだなと思ったら、自分のトレードスタイルを守らずエントリーしてしまう。
✅勝っているときほど、普段なら入らないポイントでも軽い気持ちでエントリーしてしまう。
✅負けてイライラし、取り返したい気持ちを抑えきれずに何度もエントリーしてしまう。
これらはすべてドーパミンを放出させ、快感を生む行為。
つまり、FXでポジポジ病になるのは、エントリーすることで脳が快楽を感じるからなのです。
ルールがなく行動に一貫性がない
FXはトレードスタイルを持っていなければ一貫性のあるトレードができず、エントリーポイントもバラバラになります。
ポジポジ病になる人の多くは、自分のトレードスタイルがなく、行き当たりばったりでトレードしている人がほとんど。

ルールがあると縛られているように感じますが、FXはルールが命ヾ(・ω・`)ノ
逆に言えば、常に一貫性のあるトレードができているのであれば、トレード回数が多くてもそれはポジポジ病ではありません。
ポジポジ病はあくまで、自分のルール以外のエントリーが多い状態のこと。
FXトレードスタイルの選び方については、以下の記事で解説しているので読んでみてください。
いつでもトレードできる環境
いつでもトレードできる環境は、トレーダーのポジポジ病を促進する要因。
FXは24時間いつでもどこでも取引ができ、トイレにこもりながらスマホでトレードすることもできます。
そうした「いつでもトレードできる環境」が、常にチャートを見ていないとダメな気にさせ、エントリーしてないと損をしている気にさせるのですヾ(・ω・`)ノ

世の中は昔と比べて便利になりましたが、その便利さが逆にアダとなることも。
いつでもトレードできるからこそ、トレードスタイルを持つことがより一層大切になります<(`ヮ´* )/
ポジポジ病を克服できた3つの習慣【実体験ベース】
ねむおはスキャルピングを始めた頃は、ポジポジ病に悩まされましたが、今はちゃんと克服して専業になってもポジポジ病とは無縁です。
どうやって克服したのかと言うと、難しいことはとくになく、ただ行動を習慣化しただけヾ(・ω・`)ノ
以下に、ねむおがポジポジ病を克服した習慣を紹介するので、参考にしてみてください!
トレードする時間帯を決める
ポジポジ病の克服で一番有効なのは、トレードする時間帯を決めちゃうことヾ(・ω・`)ノ
ポジポジ病は「いつエントリーするか」が明確に決まっていないため、常にチャートを監視し、チャンスが来たと思ったらエントリーしていることがほとんど。
それを克服するため、トレードする時間帯を決めてしまい、それ以外の時間はチャートを見ない!

仮に、トレードする時間帯を22時~23時だけと決めてしまえば、余計なトレードが減り、ポジポジ病もかなり減ります<(`ヮ´* )/
もし、その時間帯の中でもポジポジ病になるのであれば、次の方法がおすすめです。
一日のエントリー回数を決める
トレードする時間帯と同時に、エントリー回数も決めてしまうと、ポジポジ病は克服したも同然。
たとえば、ねむおの場合はどんなにチャンスがある相場でも、一日のトレード回数は5回までと決めてます。
1回1回エントリーするとき、「これは5回中の1回を使ってエントリーしたいポイントなのか?」と自問し、それに対して自信満々でイエスと言えなければエントリーはしない。

一日のトレード回数を決めるのは、チャンスを見逃すことにもつながり、必ずしも良い方法だとは言えませんヾ(・ω・`)ノ
でも、チャンスを見逃すことよりも、ポジポジ病という悪循環を断ち切るメリットのほうが大きいので、ねむおは一日のトレード回数を5回までにしています。
野球は見逃し三振でバッターアウトになりますが、FXではどれだけ見逃してもアウトにはなりません。
確実に打てるボールが来るまで待ち、「ここは優位性が高く、高確率で勝てる!」と思うボールが来たときだけエントリーする。
世界一の投資家のウォーレン・バフェットもこう言っています。
「ピッチャーの投げる球をすべて振る必要はない。重要なことは自分が好きな球が来るまで待つことだ。」
FXでの目的はエントリーすることではなく、お金を稼ぐことヾ(・ω・`)ノ
ポジポジ病はその目的から一番遠い状態です。
優位性の見つけ方については、以下の記事で解説👇
負けた後はチャートを見ない
ねむお調べでは、ポジポジ病になる瞬間は、負けた後が圧倒的に多いです。
負けてイライラして感情的になり、取り戻したい気持ちが強くなり、本当はエントリーするべきではないところでエントリーする。
そしてまた負けてさらに熱くなり、歯止めが効かずにまた甘いところでエントリーする。
これがポジポジ病の悪循環ヾ(・ω・`)ノ

ポジポジ病はチャートを見ているからなる状態で、そもそもチャートを見ていなければ、チャンスが来ているかどうかもわからないため、エントリーしたいという気持ちにもなりません。
負けてイライラしている状態でチャートを見ていると、取り戻したいという気持ちからエントリーしたい欲が強くなり、気持ちが抑えきれなくなってきます。
負けた後で取り戻したくなるのは人間として当然の反応なので、その感情をなくすことは無理ヾ(・ω・`)ノ
ですが、負けた後でチャートを閉じ、エントリーできない状態にすることで、その感情に抗うことはできます。
ねむお的にも、「負けたらチャートを閉じる」が一番ポジポジ病の克服に役立ちました。
ポジポジ病を防ぐマインドセット【勝つ人が持つ考え方】
ねむおの経験から言っても、ポジポジ病を克服せずにFXで勝つのは至難の業。
FXで勝っている人は、ちゃんと独自のポジポジ病を防ぐマインドを持ってます。

以下の考え方は、ねむおがトレードする上でとくに大事にしていることですヾ(・ω・`)ノ
「何もしないこと」が最強戦略
ねむおはエントリーポイントをかなり絞っていて、基本的には「これで負けたらしょうがない」と自信を持って言えるところでしかエントリーしません。
少しでも違和感を感じたり、チャートの形が気に入らない、ボラがないと判断した場合はエントリーを見送るヾ(・ω・`)ノ

大雑把に言うと、ねむおがFXでやっていることは「ひたすら待つ」こと。
相場の流れを分析し、方向性に偏りが出て、ロウソク足を細かく見て、確率的に優位性が高くなったときにエントリーする。
それ以外のポイントは基本的にすべてスルー。
トレーダーの仕事はトレードすることではなく待つこと、「やらない快感」を味わえるようになると強いです<(`ヮ´* )/
「わからない」をハッキリ持つ
よく「この後チャートはどうなりますか?」と聞かれたりしますが、結論から言うと「わからない」です。
勝ってる人はチャートがどうなるか予測する力があるように見えるかもしれませんが、そんなものはぜーんぜんありませんヾ(・ω・`)ノ

でも、「わからない」をハッキリ持つからこそ、優位性が高くなった瞬間がわかるときが来るのです。
FXはチャートをチラッと見てチャンスだと思い、調子に乗ってエントリーすると大体負けるのがオチ。
ねむおは、毎日以下のようなことを意識してトレードしてます<(`ヮ´* )/
✅わからないとこは絶対やらないと決めている。
✅優位性が高くなければ、どんなにチャートが動いても絶対にエントリーしない。
✅周りがポジポジしていても、モニターを見ながらひたすらチャンスを待つ。
「わからない」を持つことは諦めではなく、優位性のあるトレードをする第一歩です!
感情を制御するのではなく、構造で縛る
ポジポジ病は感情的な問題ですが、FXで勝ってる人は感情を感情で制御できないことを知ってます。
だからこそ、感情の制御ではなく、構造で自分を縛るのですヾ(・ω・`)ノ
トレードする時間帯、エントリー回数、チャートを見ないという物理的な方法で自分の行動を縛る。

ポジポジ病は運よく勝ち続けたり、負けて熱くなっているときになりやすい状態。
その感情に真っ向から勝負を挑めば、負けるのが当たり前(´・ω・`)
FXで勝つためには、感情を感情で負かすのではなく、構造や習慣で手懐けるのが正解です。
ちなみに、ねむおのFX専業トレーダーの1日は、以下の記事で解説👇
まとめ|ポジポジ病は「我慢」ではなく「習慣」で克服できる
ポジポジ病は、FXで稼ごうと思うなら必ず立ちはだかる壁です。
うまく克服できれば資金はどんどん増えていきますが、克服できなければコツコツドカンを繰り返し、資金はなくなっていきます。
ポジポジ病は我慢で克服するのではなく、習慣や仕組みで克服するもの。

ポジポジ病を制するものがFXを制する。
この記事がポジポジしてしまう人の参考になればうれしいですヾ(・ω・`)ノ
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