【2024年最新】FXでプロスペクト理論を応用する方法を解説。

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最終更新日 2024年3月21日

FXは為替相場に対して自分のお金を賭けてやるものですが、人はお金が絡むと心理と感情の動きが大きいです。

一度でもFXをやったことがある人ならわかると思いますが、エントリーして損失が大きくなると嫌な気分になり、利益が大きくなると気分が良くなります。

FXで負けると自分にはセンスがないと思い、逆にFXで勝つと自分にはセンスがあると思ったりします。

これはFXに「お金」が絡んでいるからこそ起こることであり、極端なことを言うと、人は判断にお金が絡むとバカになるのです。

そのことを証明した理論として、心理学者であるダニエル・カーネマンが提唱した「プロスペクト理論」というものがあります。

今回のコラムでは、まずプロスペクト理論について解説し、後半ではFXでプロスペクト理論を応用する方法を解説していきます。

 

プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは、具体的に以下のようなものです。

少し長いですが、FXにおいても大事なことなのでしっかり読んでみてください。

プロスペクト理論は、たとえばファイナンスおける意思決定などにおいて、人が既知の確率を伴う選択肢の間でどのように意思決定をするかを記述する理論である。

行動経済学における最も代表的な理論の一つとして知られており、最適解を求めることよりも、現実の選択がどのように行われているかをモデル化することを目指すもの。

つまり、個人が損失と利得をどのように評価するのかを、実験などで観察された経験的事実から出発して記述する理論である。

プロスペクト理論では二種類の認知バイアスを取り入れており、一つは「確率にたいする人の反応が線形でない」、もう一つは、「人は富そのものでなく、富の変化量から効用を得る」というものである。

プロスペクト理論の元となった実験は、カーネマンが「一つだけの質問による心理学」と呼ぶ手法による。

たとえば、以下の二つの質問について考えてみよう。

●質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  • 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
  • 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

●質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  • 選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
  • 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

質問1は、どちらの選択肢も手に入る金額の期待値は100万円と同額であるにもかかわらず、一般的には堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いとされている。

質問2も、両者の期待値は-100万円と同額であり、安易に考えれば、質問1で「選択肢A」を選んだ人は質問2でも堅実的な「選択肢A」を選ぶだろうと推測される。

しかし、質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての人が、質問2ではギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されている。

この一連の結果が意味することは、人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるということである。

質問1の場合は、「50%の確率で何も手に入らない」というリスクを回避し、「100%の確率で確実に100万円を手に入れよう」としていると考えられる。

また、質問2の場合は、「100%の確率で確実に100万円を支払う」という損失を回避し、「50%の確率で支払いを免除されよう」としていると考えられる。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88%E7%90%86%E8%AB%96

以上が、プロスペクト理論の概要です。

 

FXでプロスペクト理論を応用する

上記では、プロスペクト理論について説明しましたが、FXとどういう関係があるのかと思う人もいるでしょう。

そこでここからは、FXでプロスペクト理論を応用する方法について解説していきます。

プロスペクト理論を理解すればFXで不合理なトレードをし、ムダに金を失うことも減らせるでしょう。

 

FXの敗因はリスクリワードの悪いトレード

まずプロスペクト理論のおさらいですが、プロスペクト理論では、人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるということを表しています。

FXでは1回のトレードごとに自分のお金が増えたり減ったりしますが、お金が増えたときの喜びと、お金を失ったときの痛みは同じではありません。

上の図のように、お金を失ったときの痛みは、お金が増えたときの喜びより2倍近くも強くなります。

プロスペクト理論は、こうした人間の心理傾向を実験によって裏づけした理論であり、人間には損失を回避する傾向があることを証明しました。

こうした心理傾向は、FXでは致命的な失敗につながってしまいます。

たとえば、損失が嫌でいつまでも損切りができないにも関わらず、少しでも利益が出れば今の利益を失いたくないからとすぐに利確してしまう。

人間には損失を回避しようとする「損失回避性」という心理傾向があるため、FXではリスクリワードが悪いトレードをしてしまいがちです。

FX初心者がコツコツ利益を積み重ねながらも、一度や二度のトレードで今までの利益をすべて失ってしまうのは、損失回避性によるリスクリワードが悪いトレードをしていることによります。

よく言われる、コツコツドカンというやつです。

 

損切りは素早く利益は伸ばす

人間の意思決定は経済学が提唱するような形でおこなわれるのではなく、複雑で不合理で人間的なものです。

合理的に考えればあり得ないことでも、現実の世界では不合理なことばかりで溢れています。

FXでは損失はすぐに損切りし、利益が乗っているときは最大限伸ばすのが理想的なトレードですが、人間の心理傾向はそれに抵抗してしまいます。

経済学がモデルとする人間は、あらゆる面において合理的な行動しかとりませんが、プロスペクト理論が示すとおり、経済学がモデルとするホモエコノミクス(経済人)はこの世に存在しません。

  • 体に悪いとわかっててもタバコを吸う。
  • ダイエットしてるのに甘いスイーツを食べる。
  • 損切りしたほうがいいのに我慢し、利益は伸ばすべきなのにすぐ利確する。

こうした不合理な行動をとるのは、人間に生まれつき備わっている傾向です。

FXで勝つためにはこうした心理傾向に抗い、損失はできるだけ早く損切りして確定させ、利益はできるだけ伸ばしてリスクリワードが良いトレードをする必要があります。 

FXで負けている人の多くは、自分がリスクリワードの悪いトレードをしていることに気づいていない人も少なくありません。

プロスペクト理論について知っていれば、今自分は損失回避にとらわれていることに気づき、損切りは素早くして利益は伸ばすトレードができるようになるでしょう。

 

FXはギャンブルになるのはプロスペクト理論にある

FXはプロスペクト理論と損失回避性を克服し、感情に流されずリスクリワードが良いトレードを淡々とおこなえば誰でも勝つことができます。

損失は素早く損切りし、利益が出ているトレードでは利確したい気持ちを抑え、できるだけ多くの利益を獲得する。

このようなトレードなら、たとえ勝率が50%以下であったとしても、トータルの損益ではプラスにできるでしょう。

実際、FXで勝っているトレーダーはほぼ全員がそうしたトレードで利益を上げています。

何度も言いますが、FXは感情的な行動を減らし、損失回避性に抗ってトレードできるようになれば、長期的に安定して勝つことができるのです。

FXで負けている人のほとんどは「勝ちたい欲望」「負けたくない欲望」が強すぎることが原因で、トレードが損大利小になってしまってます。

そこを改善するだけでも、FXでの損益は劇的に変わるでしょう。

FXが勝てる人より負ける人が圧倒的に多いのは、FXがギャンブルだからではなく、損切りを設定せずに戻ってくると思い込んだり、過去にナンピンで助かった経験から、戻ってくる可能性に賭けて損失を拡大させてしまっているからです。

つまり、FXがギャンブルなのではなく、プロスペクト理論と損失回避性のせいでFXがギャンブルになるのです。

 

トレードスタイルを持ってプロスペクト理論を克服する

FXで勝っている人は、ほぼ全員が自分のトレードスタイルを持っていて、優位性が高い場所以外ではエントリーしません。

トレードスタイルと優位性については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。

  • トレードスタイルが決まっているから損切りのラインも明確で、自分の思惑から外れたらロボットのように機械的に損切りしている。
  • エントリーするときも、自分のトレードスタイルに沿った優位性の高いところでしかエントリーしない。

つまり、FXで勝っている人はプロスペクト理論に抗った行動をとっているのです。

FX初心者がなりがちな「ポジポジ病」はプロスペクト理論の「利益のチャンスを逃したくない」という損失回避性が逆方向に働いている状態です。

ポジポジ病については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

損失を確定したくないためではなく、利益を逃したくないために自分のトレードスタイルを破ってエントリーしています。

こうした感情的なトレードを我慢するには、「やってはいけないこと」を大きく書いて貼っておくのがおすすめです。

これは筆者も実際にやっていましたが、エントリーするか迷ったときはまずそのメモ書きを見て、チャートが条件をすべてクリアしているかチェックしてからエントリーします。

自分のトレードスタイルがしっかり身につくまでは、感情に流されて簡単にルールを破るのが人間なので、プロスペクト理論と損失回避性を克服したい人は上記の方法をぜひ試してみてください。

 

まとめ

今回のコラムでは、プロスペクト理論の概要と、FXでプロスペクト理論を応用する方法を解説してきました。

プロスペクト理論とFXには深い関係があり、FXで負けている人のほとんどはプロスペクト理論と損失回避性にハマったトレードをしています。

プロスペクト理論

人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向がある。

プロスペクト理論と損失回避性について理解すれば、損切りを素早くし、利益はできるだけ伸ばす損小利大の理想的なトレードをすることができます。

FXで負ける人の多くは、本来なら損切りすべきなのに損切りせず、利確してはいけないところで利確している損大利小のトレードです。

トレードの基本は損小利大であり、損はすぐに損切りし利益はできるだけ伸ばせば、たとえ30%の勝率しかなくてもトータルでプラスの損益にできます。

長期的かつ安定的にFXで勝ちたいなら、プロスペクト理論を克服し、リスクリワードの良いトレードをしてみましょう。

以下の記事も参考になるので、ぜひ読んでみてください。

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