最終更新日 2024年4月28日
FXは参加者の9割が負けると言われているように、ほとんどの人は損益がマイナスになっている。
FXで安定的に勝つのは難しく、2~3ヶ月勝った人でもその後の1ヶ月ですべての利益をなくすのもめずらしくはない。
だが、それはFXで勝つのは不可能という意味ではなく、FXは正しい方法でやれば高確率でプラスにできる。
つまり、FXで勝てないのには理由がある
今回のコラムでは、FXで勝てない理由について解説し、後半では勝つための方法を紹介していく。
FXで勝てない理由
FXは正しい方法でやっていれば、プラスの損益にすることができる。
だが、人によっては1年やっても何も変わらないという人もたくさんいるのが事実である。
では、FXで勝てないのはなぜなのか。
FXで勝てない理由には、以下の4つがある。
- 何も考えずにトレードしている
- 毎日チャートを見ていれば勝てると思ってる
- 稼ぐことしか頭にない
- 他人の真似ばかりする
詳しく解説していく。
何も考えずにトレードしている
FXが勝てない理由のひとつ目は、何も考えずにトレードしているからだ。
たとえば、
- チャートが急に上昇したり下落したとき、その場のノリでエントリーをする。
- 何となく上がりそう、下がりそうと思ってエントリーする。
このようなトレードが、何も考えていないトレードである。
こうしたトレードでは知識や経験が積み重なることはないため、何年FXをやっていても勝てるようにはならない。
FXで勝てるようになるためには、自分の頭で考えることが不可欠である。
そして自分なりのトレードスタイルを持たなければ、安定して勝つことはできない。
トレードスタイルに関しては、以下の記事を参考にしてもらいたい。
その場のノリでトレードしてしまうのは、明確なトレードスタイルがないことが原因で、トレードスタイルがないのは自分の頭で考えていないからだ。
たとえば、「チャートが〇〇な形になったときにエントリーする」というトレードスタイルを持つためには、「なぜそこでエントリーすると優位性があるのか」「どうしてそこで伸びると思うのか」といったことを自分の頭で考える必要がある。
それをせずに他人の真似をしたり、ノリでトレードしたりしていても、トレードスキルは何年やっても上達せず、FXで勝てるようにもならない。
毎日チャートを見ていれば勝てると思ってる
当たり前のことだが、FXは毎日チャートを見ているだけでは勝てるようにはならない。
SNSには「時間があるならとにかくチャートを見ろ」「毎日相場を見ていれば洞察眼が鍛えられる」と言う人がいるが、毎日チャートを見ていてもFXで勝てるようにはならないし、トレードスキルが上達することもない。
毎日チャートを見るのがダメなのではなく、ダメなのは「チャートを見ていればうまくなる」と思っている思考回路である。
チャートを見るにしても色々な見方がある。
たとえば、
- どうしてそこで伸びたのか
- どうして今日はボラが大きいのか
- なぜそこで反発したのか
- なぜこの時間はボラがないのか
こうした視点から日々チャートを見ている人と、ただチャートを監視しているだけの人では雲泥の差がある。
つまり、チャートを見ているかどうかはさほど問題ではなく、大事なのは「どう見ているか」である。
チャートの動きを常に分析し、自分の頭で考えている人は、少しずつ自分なりの手法やトレードルールを確立していく。
一方、ただチャートを見ている人はアニメを見ているのと変わらず、上下するチャートに一喜一憂しているだけである。
筋トレも自分の体を見ながらやったほうが効果が高いように、チャートを見るときも常にチャートを分析する視点を持ちながら見たほうがトレードスキルが上達していく。
稼ぐことしか頭にない
FXを始める人のほとんどは、お金を稼ぐことを目的にしているはずだ。
だが、稼ぐことしか頭にない状態だとFXで勝つことは難しいだろう。
もちろん、勝とうと思わなければ勝てないのは事実だが、お金のことばかり考えているとポジポジ病になって余計なトレードをすることが多くなる。
FXに限らず、何かしらの事業でもお金のことばかり考えているとうまくいかず、お金を稼ぐことを目的にするのではなく、「他人への価値提供」を目的にすれば自然とお金はついてくる。
FXも同じく、最終的な目的はお金だとしても、お金を稼ぐことを目的にするのではなく「負けないトレード」を目的にすることで、トータルで勝てばいい。
負けないトレードというのは、自分の手法やトレードルールに沿ったトレードをするという意味であり、勝率100%のトレードをするという意味ではない。
自分の手法やトレードルールに沿ったトレードをしていれば、負けたとしても熱くならずに冷静でいられ、負けトレードから得られる学びも多くなる。
一方、お金だけを目的にして稼ぐことしか頭にない状態だと、トレードで一喜一憂を繰り返すだけで、学びも多くない。
FXとお金は切っても切れない関係だが、お金だけに執着していると無駄なトレードが増えて、逆にお金を失う危険性のほうが高くなる。
他人の真似ばかりする
他人の真似ばかりしている人は、一時的に勝てたとしても長期的に勝つことはできない。
たとえば、
- SNSにいるインフルエンサーの予想を信じ、何も考えずに同じようなエントリーを繰り返す。
- 負けたときも他人に責任転嫁し、「あいつは下手くそだ」と揶揄してほかの信用できそうなトレーダーやインフルエンサーを探そうとする。
こうした人が成功することはなく、いつか痛い目を見てお金を大きく失うことになるだろう。
何度も言うが、FXで勝つためには自分の頭で考えることが不可欠である。
自分の目でチャートを見て、考え、手を動すことで少しずつ相場を見る目が養われ、トレードスキルが上達していく。
その部分をめんどうくさがり、ただ他人の真似をしてる人がFXで勝てるようになる可能性はハッキリ言ってゼロである。
FXで勝てないのなら、まずはSNSと他人の真似をやめ、自分の頭で考えることからはじめてみよう。
FXで勝つための方法
上記では、FXで勝てない理由について解説してきた。
はじめにも言ったが、FXは正しい方法でやればそれなりにプラスの損益にできる。
では、FXで勝つためにはどうすればいいのか。
FXで勝つためには、以下の4つが不可欠である。
- トレードスタイルを持つ
- 検証作業を欠かさない
- トレードスキルの上達にこだわる
- 勝てるようになるまでやめない
こちらも詳しく解説していく。
トレードスタイルを持つ
FXで勝つためには、トレードスタイルを持つことは欠かせない。
何度も言うように、トレードスタイルを持っていないと一貫性のないトレードを繰り返し、その場の雰囲気とノリでトレードしてしまう。
FXで安定かつ長期的に勝つためには、優位性が高いポイントでエントリーすることが大事だが、トレードスタイルを持っていないとエントリーポイントもブレブレになる。
- 相場の流れを分析できない
- 一貫性のあるトレードができない
- エントリーポイントがいつもバラバラ
- 雰囲気とノリでトレードするから上達しない
FXで勝てない理由のほとんどは、上記のようなトレードを繰り返している点にある。
本当にFXで勝ちたいと思っているのなら、まずは自分のトレードスタイルを持ってみよう。
トレードスタイルというのは、主に以下のようなもの。
- 順張りか逆張りか?
- エントリーする時間帯はいつか?
- 何を軸にエントリーするか?
- スキャルピングかデイトレ―ドか?
- どの通貨でトレードするか?
こうした部分を自分の頭で考え、しっかりと決めることで安定したトレードができるようになる。
FXで勝っている人は、ほぼ全員が自分なりのトレードスタイルを持っているものである。
検証作業を欠かさない
FXで勝つための方法2つ目は、検証を欠かさないことである。
検証というのは、過去チャートで自分の手法に優位性があるかどうかを見極める作業のこと。
検証をせずにトレードするのはギャンブルと同じで、勝つか負けるかは完全に運次第になる。
言うまでもなく、FXは運だけで勝ち続けることは難しく、優位性があるトレードができないとFXで勝つことはできない。
- 自分の使っている手法が通用するのかわかる
- 優位性のあるポイントを見つけられる
検証のやり方としては、専用のソフトを使っておこなうか、手動で過去のチャートを見ながらするのが基本である。
実際、FXで勝てないと言っている人の多くは、検証作業が圧倒的に足りていない。
勝っている人は毎日何時間も検証を続け、やっとのことで優位性のあるポイントを見つけ、自分なりのトレードを組み立ている。
FXで勝てない人は検証をめんどうくさがり、少しやっただけで満足している人が大半である。
本当にFXで勝ちたいのなら、誰よりも努力している、誰よりも検証していると自信を持って言えるぐらいの作業をしてみよう。
検証の足りなさは以下のコラムでも解説しているので、こちらもぜひ読んでもらいたい。
トレードスキルの上達にこだわる
FXで勝つためには、トレードスキルの上達は必須である。
運よく勝ち続けたとしても、トレードスキルがなければ損益は少しずつ平均に近づいていき、最終的にはマイナスになってしまう。
FXは始めるのが簡単なので参入者が多く、参入者が多ければ運だけで勝つ人もそれなりにいるだろう。
だが、運ではなく本当の意味でのトレードスキルの上達まで考えている人は少ないだろう。
FXは運だけでそれなりに勝てるからこそ、トレードスキルの上達には目を向けず、運だけで良い思いをしようとする人が尽きない。
FXで勝っている人というのは、トレードスキルを高めようと検証を続け、1回1回のトレードを振り返り反省や改善を繰り返している人である。
運よく勝ってもそれを自分の実力とは考えず、勝ち負けよりも満足のいくトレードができたかどうか。
そこにこだわることができれば、FXで勝てるようになるのもそう遠くはないだろう。
勝てるようになるまでやめない
FXで勝つための方法の最後は、勝てるようなるまでやめないこと。
実際、FXを始める人の多くは少し負けただけですぐにやめてしまう人がほとんどである。
軽い気持ちでFXを始めれば、うまくいかなかっただけですぐにやめてしまうのは仕方ない。
だが、もし本当にFXで勝ちたいと思っているのであれば、何度負けても勝てるようになるまでやめなければ、最終的には勝つことができる。
そもそもFXで負けないというのはあり得ないことで、どんなにトレードが上手い人でも三連敗したり連続で負けることもある。
FXで勝っている人は「トータルで勝てばいい」ということがわかっているため、負けてもそれほど気にしない。
しっかりと優位性のあるトレードを繰り返し、自分のトレードスタイルに沿ってトレードをしていれば、結果的にプラスになるとわかっているのだ。
だからこそ、少し連敗が続けいても動じず、負けの後でも自分のトレードをきっちり突き通すことができる。
FXは勝てるようになるまでが難しいが、勝てるようになるまでやめなければ誰でも勝てるものである。
もちろん、正しい方法でトレードすることが大前提だが、簡単に諦めてしまう人が多いからこそ、勝てるようになるまで検証と分析を続けた人だけがFXで勝てるようになる。
まとめ
今回のコラムでは、FXで勝てない理由、勝つための方法を解説してきた。
FXで勝てないのには理由があり、間違った方法でFXをやっている人がほとんどである。
何も考えず感覚でトレードしていたり、毎日チャートを見ているだけで成長した気になっていたり、稼ぐことしか頭になくポジポジ病になったり、インフルエンサーなどの他人の真似ばかりする。
こうした人たちがFXで勝てるようになることはなく、最終的にお金を失うことになるだろう。
- 何も考えずにトレードしている
- 毎日チャートを見ていれば勝てると思ってる
- 稼ぐことしか頭にない
- 他人の真似ばかりする
FXは真似をしていれば勝てるものではなく、自分なりのトレードスタイルを持ち、毎日検証を続け、納得のいくトレードを繰り返すことで少しずつ勝てるようになっていく。
そして、多少負けただけでは動じず、勝てるようになるまで努力を続けられる人だけが、FXで勝てるようになる。
- トレードスタイルを持つ
- 検証作業を欠かさない
- トレードスキルの上達にこだわる
- 勝てるようになるまでやめない
FXで勝てない理由の多くは単純なことだが、単純なことほど改善するのは難しいのも事実である。
自分が勝てない理由に当てはまっていないか考え、ぜひ勝つ方法を実践してみよう。
ほかにも、以下の記事もFXで勝つために役立つので、興味がある人は読んでもらいたい。
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