最終更新日 2024年4月28日
これからFXを始めようとしている人、今現在FXで勝てていない人は「本当に勝てるようになるのか?」と不安になる人は多いだろう。
FXは簡単に勝てるものではないとしても、「このまま続けていて本当に大丈夫なのか?」と思う人もいる。
結論から言うと、FXで勝てるようになるまでは、最低でも半年以上、平均で1年前後の時間がかかると思っていたほうがいい。
だが、上記の期間は個人のセンスや頭の回転の早さ、本気度や検証に費やす時間によっても変わるので、一概には言えない。
さらに、FXで勝てるようになるには期間よりも「検証」と「試行錯誤」が大切であり、検証と試行錯誤なしでFXをやっていてもいつまで経っても勝てるようにはならない。
今回のコラムでは、FXで勝てるようになるまでの期間について詳しく解説し、後半では勝てるようになる方法を解説していく。
FXで勝てるようになるまでの期間
はじめにも言ったように、FXで勝てるようになるためには、最低でも半年~1年前後の時間がかかる。
FXをやる人の多くは会社員であり、昼間は会社員として働き、仕事から帰ってきた後の時間でFXをやっている人がほとんどである。
だが、FXで勝てるようになるには検証と試行錯誤の時間がある程度必要で、FXに時間をかけるほど勝てるようになるまでの期間は短くなる。
試行錯誤のサイクル(成功のサイクル)を回す
FXで勝ちたいと思うのであれば、過去チャートでの検証をおこない、自分の頭で考えるという試行錯誤が不可欠である。
1年経っても全然勝てるようにならない人、どうしても損大利小になってしまう人、デモトレードから卒業できない人の多くは、FXを感覚的にやっていて、自分の頭で「どうすれば勝てるようになるのか?」を真剣に考えていない。
- FXを感覚的にやっている
- 自分の頭で試行錯誤していない
- どうすれば勝てるのかを考えていない
- 過去チャートの検証作業が足りていない
FXに限らず、仕事でもスポーツでも何でも、結果を出すためには試行錯誤が欠かせない。
基本的なことを理解した後に、「まずやってみる⇒失敗する⇒何が悪かったのか考える⇒どうすればいいのか解決策を考える⇒実行する⇒また失敗する⇒何が悪かったのか考える」
何かしらのスキルを身につけたり、技術を高めようとするのであれば上記の試行錯誤のサイクルが必ず必要である。
これは世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターを創業した、レイ・ダリオが提唱する「成功のサイクル」でもある。
試行錯誤なしの経験には価値はなく、たとえどれだけ時間を費やしてもスキルが上達することはない。
つまり、どれだけFXをやっていても勝てるようにはならないのである。
勝てるようになるまでの期間=試行錯誤の回数
FXでのよくある間違いは、「とにかく毎日チャートを見ていればパターンが見えてきて、自然とチャートの右側がわかるようになって勝てるようになる」というものである。
これは大きな間違いで、毎日どれだけチャートを見ていても勝てるようにはならない。
チャートを分析し、実際にトレードし、失敗して「どこが悪かったのか」を考えないと成長しない。
同じく、本やネットに書いてあるチャートパターンなどをたくさん覚えてもFXは勝てない。
考えばわかるが、それで勝てるなら記憶力が良い人は全員FXで勝てますし、FXは9割が負ける世界とも言われないだろう。
自分の頭で考えるのは簡単なようで実は難しく、人は頭を使って考えるのをめんどうくさく感じ、自分の間違いを認めるのも苦手である。
だが、FXで勝てるようになるまでの期間は、試行錯誤の回数に比例する。
トレードで負けるとイライラしたり、気分が落ち込んだりしますが、そこで自暴自棄になったり投げ出したりせず、しっかり自分の負けを認め、間違いを認識する。
そして対処法を考え、それを実行して結果を得る。負けたらまた間違いを分析し、対処法を考える。
この繰り返しによってトレードスキルが上達し、少しずつ負けトレードが減っていき、勝てるようになっていく。
つまり、「FXで勝てるようになるまでの期間」についての答えは、「どれだけ試行錯誤を重ねたか」ということだ。
早く勝てるようになりたいなら検証と試行錯誤
実際、FXで勝つために手法はそれほど重要ではない。どんな手法であっても、負けトレードは必ずある。
大事なのは負けたトレードを分析し、改善点を見つけて手法をどんどん洗練させていくことである。
つまり、早く勝てるようになりたいのなら、検証と試行錯誤の回数を誰よりもおこなうこと。
毎日1時間しか検証しない人と、毎日家にいる時間はすべてFXの検証時間に当てている人では、勝てるようになるまでの時間には雲泥の差がある。
次から次に新しい手法を試している人と、負けたら原因を分析し、間違いを改善している人では、これも勝てるようになるまでの時間に大きな差がつく。
FXは検証と試行錯誤をすれば勝てるようになるが、そこまでたどり着くためにはどうしても時間と回数が必要である。
手法を元にトレードし、うまくいかない部分を認識した上で、どう改善し、どう自分なりのトレードを組み立てていくか。
早く勝てるようになりたいのであれば、とにかく努力を続けていくしか近道はない。
FXで勝てるようになるための方法
ここまでは、FXで勝てるようになるまでの期間について詳しく解説してきた。
FXで勝てるようになるためには「試行錯誤の回数が大事」と言ったが、ほかにも大切なことがいくつかある。
間違った方法で試行錯誤していてもFXは勝てるようにはならないため、しっかり努力の方向性が合っているのかどうかも確かめなければならない。
そこでここからは、FXで勝てるようになるための方法を紹介していく。
- FXはどう分析するかがすべて
- 正しい努力をする
- トレードスタイルを持つ
- 試行錯誤を欠かさない
詳しく解説していく。
FXはどう分析するかがすべて
何年か前に、元AKB48の高橋みなみがこんなことを言っていた。
「私は努力が必ず報われるということを、自分の身をもって証明します!」
それから数年後、プロ野球選手であるダルビッシュがこんなことを言ってるの耳にした。
「努力は裏切りますよ。やり方や方向性が間違っていれば簡単に」
個人的には、前者のように希望を持ち続けながら努力している人を応援したくなる気持ちがある。
努力は報われる。努力はいつか実を結ぶ。努力は決して裏切らない。
だが、現実はダルビッシュが言うように、努力は簡単に裏切り、報われないことのほうが多い。
なぜなら、多くの人は「努力さえしていればいい」と思っていて、「努力の方向性が合っているかどうか」までは考えていないからである。
FXにおいても、毎日検証や分析をしているからといっても、勝てるようになるわけではない。
FXで勝てるようになるためには、「どういう検証をしているのか」「どういう分析をしているのか」が大事なのである。
正しい努力をする
「毎日努力していればいつかは勝てるようになる」「いつか必ず勝てるようになるはずだ」と思いながら努力していると、間違った方向に進んでいても自分ではなかなか気づけない。
ガムシャラに根性論で努力している人には、こうしたタイプの人が多い。
「努力している」というのは自分が自分に対して感じている感情であり、それは主観的なものでしかない。
そして主観的な感情は、FXで勝てるようになるかどうかとは一切関係がないのだ。
では、FXの正しい方向性の努力とは何か?
それは、資金管理の方法やリスクリワード戦略を考えたり、優位性(エッジ)のあるエントリーポイントを見つけるというものである。
- 連敗しても大丈夫な資金管理の方法を考える。
- リスクリワードが良いトレードをする方法を考える。
- 自分の性格や生活に合ったトレードスタイルを見つける。
- 優位性のあるエントリーポイントを見つけるための検証と分析。
FXには勝つ方法や最終的な損益をプラスにする方法はたくさんある。
FXにはひとつの絶対的に正しい手法というものがあるわけではなく、自分の性格や生活に合ったトレードスタイルや資金管理の方法があるだろう。
それを見つけるのが、FXでの正しい努力だ。
他人の手法を真似したり、毎日ただチャートを見ていたり、検証して「努力したつもり」になるだけではFXは勝てるようにならない。
トレードスタイルを持つ
FXで勝つためには、トレードスタイルを持つことは本当に大事である。
勝っているトレーダーはみんな自分なりの手法やトレードスタイルを必ず持っている。
トレードスタイルについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はぜひ読んでみてもらいたい。
他人が運良く勝ち続けてるのを見ても、雰囲気に流されてトレードするのではなく、自分のスタイルやルールをしっかり守る。
FXは自分のトレードスタイルを守り、我慢できる人が勝つゲームである。
FXは自分のトレードスタイルで決めたルールを守る人が勝てるゲーム。
論理的で優位性のあるトレードスタイルを持った後は、そのルール通りにやっていれば大きく負けることはなくなる。
実際、勝率が50%以上になる方法を見つけることは、しっかり検証と分析をおこなっていればそんなに難しいことではない。
たとえば、移動平均線が傾いているときは、傾いている方向に優位性があると判断できる状態である。
そのため、「移動平均線が傾いているときだけトレードする」という手法にすれば、それだけで勝率は50%より高くなる。
ほかにも、ダウ理論を応用して「高安値のネックラインを超えたときだけエントリーする」という手法でも勝率は50%以上になるだろう。
- 移動平均線が傾いている方向性にエントリーする。
- ダウ理論の観点から、高安値を超えたときだけエントリーする。
だが、FXで勝てない人はこうしたポイントを見つける努力すらしていないことが多い。
ただ何となく過去チャートを見て検証した気になり、勝率やリスクリワードといった具体的な数字を出すこともめんどくさくてやらない。
言うまでもなく、それではFXは勝てるようにならない。
優位性については、以下の記事でも詳しく解説しているので、興味がある人はぜひ読んでもらいたい。
試行錯誤を欠かさない
他人の手法をただ真似たり、SNSで情報を漁ったり、チャートとひたすら睨めっこするのは努力の方向性が間違っている。
FXはただガムシャラに努力していけば結果が出るわけではなく、しっかり論理と根拠を持ってトレードしなければずっと勝てないままである。
逆に言えば、1回1回のトレードで論理と根拠を見つけることができれば、FXで勝てるようになるのもそう遠くはないだろう。
優位性のあるエントリーポイントを見つけた後は、ただひたすらルール通りにトレードしていれば、損益は自然とプラスになる。
専業トレーダーの多くが暇してるように見えるのは、自分のトレードスタイル以外の場所では入らないと決めているからだ。
FXは頭を使うゲームである以上、最低限頭を使って試行錯誤しなければならない。
FXで勝てるようになるためには、試行錯誤と努力の両方が必要であることを頭に入れておこう。
怠惰を求めるのなら、勤勉になるしかない。
まとめ
今回のコラムでは、FXで勝てるようになるまでの期間、勝てるようになる方法を4つ紹介してきた。
FXで勝てるようになるまでの期間は人それぞれ違うが、平均的には大体半年~1年ぐらいの期間が必要である。
頭の回転が早い人、センスが良い人、FXに費やす時間などによっても勝てるようになるまでの期間は短くなるが、一番大事なのは「試行錯誤の回数」だ。
上の図のサイクルをとにかくたくさん回せば、FXで勝てるようになるのはそう遠くはない。
また、FXで勝てるようになるためには、以下の4つも大事である。
- FXはどう分析するかがすべて
- 正しい努力をする
- トレードスタイルを持つ
- 試行錯誤を欠かさない
ただチャートを見るだけでなく、しっかり論理と根拠を持ってチャート分析することで、少しずつやってはいけないトレードがわかってくる。
努力をするときも、方向性があっているかどうかが大事で、ただガムシャラにやっていれば勝てるようになるわけではない。
トレードスタイルは勝っているトレーダーなら誰もが持っているもので、トレードスタイルを持つことで勝てるようになった人も少なくないだろう。
そして、一番大事なのが試行錯誤であり、試行錯誤なくしてFXで勝てるようにはならない。
FXを始める人、今勝てていない人は、まずは試行錯誤のサイクルを回し続け、少しずつトレードスキルを上達させていこう。
そうすれば、FXで勝つ方法が少しずつわかってきて、自然と勝てるトレードが身につくはずだ。
また、以下の記事も参考になるので、ぜひ読んでみてもらいたい。
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