最終更新日 2025年9月8日
FXで証券会社を選ぶとき、よく「DD(ディーリングデスク)」と「NDD(ノンディーリングデスク)」という言葉が出てきます。
実際、普通にFXをやるのであれば、そこまで気にしなくてもいいことなのですが、知っておいて損はないのも事実。

そこで今回のコラムでは、「そもそもNDDとかDDって何?」「DDとNDDの違いは?」について書き、そしてFX業者がどういう風にやっているかも書いていきます。
FX業界で有名な人でもけっこう間違えていることが多いので、間違った情報が広まらないように、ここでしっかり理解しておいてください\(^o^)/
目次
NDD方式とDD方式の仕組みと決定的な違い
子会社や、ホワイトラベル(海外での子会社や提携会社)は持っていなかったりしますが、FX業界は基本的に証券会社ごとに株でいう板を持ってます。
その板に対して、証券会社とカバー契約をした銀行やファンド、LP(リクイディティプロバイダー)と呼ばれるカバー先が指値注文を入れるのが基本的な流れ。
そして、注文に対してその証券会社を使っている個人や法人投資家が、成り行き注文や指値逆指値注文でエントリーや決済を入れていきます(・∀・)

一方、DD方式はスプレッドだけを上乗せするワケではなく、顧客の注文が負けそうなら板に流さずに自分で受けたり、もう一つ銀行やLPが介在しない板を用意したりします。
顧客同士の注文をぶつけて(業界ではマリーもしくはネッティングと呼びます)、そもそも市場自体に流さずに、自社だけで終了させるのが俗に言う「ノミ行為」というものヾ(・ω・`)ノ
つまり、NDD方式とDD方式の違いは、顧客の注文を処理する方法の違いにあるのです\(^o^)/
FXのインターバンク市場とは?実は取引所は存在しない仕組み
NDD方式とDD方式の説明の中で、よく「インターバンク市場」という言葉がネット上で出てきます。
ですが、そもそもインターバンクというのは名前だけで、株の取引所の世界版みたいなものは存在しませんヾ(・ω・`)ノ

日経新聞などを読んだことがある人は、「インターバンクレート」という文字を見たことがあるハズ。
でも、それはあくまでもシカゴなど大きな市場に対して、銀行やLPが平均的にその通貨に上乗せしているスプレッドを表しているだけの話。
なので、インターバンクという取引所があるということではないのです(・∀・)
NDD方式のトップオブレート方式とスプレッドの仕組み|日本業者との違い
ちなみに、スプレッドに関しても、株などでは証券会社が金額によって決めたりしていますが、本当のNDDに関しては「トップオブレート方式」というものを採用してます<(`ヮ´* )/
わかりやすく言うと、常にセリが開かれていて、今のレートの近くに指値注文を銀行やLPがしたときに、一番低いスプレッドを表示したものから顧客の注文が消化されていくという形式。
たとえば、1ドル150円の所に、A社がスプレッド1で100万通貨分を指値注文をした場合は以下のような感じになります。
1社しかいない場合は、そのA社の1というスプレッドと、証券会社が0.3のスプレッドを乗せて、顧客の注文画面には1.3のスプレッドが表示される。
そのA社の注文よりも安く、B社が0.5で同じレートに100万通貨の指値注文を入れた場合は、100万通貨分までは0.8のスプレッドが注文画面に表示される。
もし、1人の顧客が200万通貨分の注文をした場合は、100万通貨分は0.8のスプレッドで約定する。
でも、残りの100万通貨分は1.3で約定するため、平均で1~1.1PIPSのスプレッドで約定し、画面上だと0.3PIPS位のスリッページが発生したようになる。
なので、タイトなスリッページ設定をしていない場合は、スリッページが起きて約定しますが、スリッページを0.3未満に設定していると約定拒否が起きますヾ(・ω・`)ノ
でも、これは本当にまともなNDDの会社のみでしか設定できないのが、FX業界の今の現状(´・ω・`)

グーグルの検索の1ページ目に出てくる、日本語の説明がある海外証券会社は100%でDDだと考えて大丈夫です<(`ヮ´* )/
日本のDD方式FX業者のメリットと注意点|固定スプレッド業者の見分け方
日本の業者で言うと、正直DDでも1日に50回以上短い時間で入るような秒スキャをしない限りは、DDでも今はデメリットは少ないです。
指標時に無駄にスプレッドを広げたり、朝のスプが広すぎたりなどはありますが、そういった時間はやらないことにすれば簡単に回避できます。
なので、デイトレードやスイングをやる人からしたら、日本の業者のデメリットは最近は少なくなってきたとねむおは思ってます(・∀・)

でも、レイテンシーアービトラージ(DDをすることによって起きる遅延を利用した価格差を抜く自動売買)みたいなことをすると、早い業者だと1時間もせずに凍結します。
ですが、そういったことをしない限りは、DDでもトレードをするのには不利なことはありません(`・ω・´)
NDDはセリの方式で固定スプレッド形式を取ることができないので、固定スプレッドをしている所は100%ノミ業者だと考えて大丈夫です。
NDD方式のスプレッドと流動性の注意点|大口注文や時間帯による影響
NDDはセリ方式のため、日中など海外の銀行やLPが頻繁に稼働していない時間帯はスプレッドが高めになります。
そして、ある程度大きいロットを打っている人の場合、個人が口座を開設できるようなNDD業者では、ドル円やユーロドルですら1pips以内にあるロットは2000万通貨程度がほとんど。
ポンドルやポンド円、オージー系などは1pips以内には500万通貨がないことも、時間帯によっては結構ありますヾ(・ω・`)ノ

大きいロットを同じ瞬間に打った人がいて、その人のほうが先に注文を取った場合には、小さいロットでも大きなスリッページが起きる可能性があるということ。
なので、ある程度流動性を確保しているNDDの業者を使わないと、スプレッドもDDの業者と比べると高くなりがち。
ねむおの経験的に、ほとんどのケースでドル円は0.6~1pips前後、スリッページが起きます(´・ω・`)
サイトに0.1とか0.3と書いている業者もありますが、言うまでもなく、そうした文言を鵜呑みにするのはNG。
NDDを謳っていてもDDというケースや、スプレッドは安いけど、スプレッドとは別に高い外付け手数料をとっているケーズもあるので注意が必要です(ノ`Д´)ノ
海外DD方式FX業者の危険性と出金拒否リスク|詐欺事例と見分け方
ここまでは、主に国内業者の話でしたが、海外のDD業者に関しては少し注意が必要。
業者によっては出金拒否や、稼いだ金額を色々ないちゃもんをつけて取り消しにされたりなど。
「入金額以外帰ってこない」ところや、ひどいところは入金額すら帰ってこないこともあるので、そこら辺は本当に注意が必要ですヾ(・ω・`)ノ

DDでノミ行為している会社で、そんな金額まず出金できません(´・ω・`)
ただ、YouTuberやアフェリエイターが嘘ついて、情報弱者を騙して海外口座を開設させて、アフェリエイトで儲けたお陰で海外業者も潤おうみたいな風潮があります。
大手の場合だと、3000万円くらいまでは超短期間で稼いだワケではなかったら、出金に時間がかかったりはしますが、出金できるケースも最近増えてきました。
でもそれは、それだけハイレバで負けている人たちが増えたからこそ、出金できるだけの話(´・∀・`)
つまり、負けている人たちがあまりにも早いペースで増えているだけなのですヾ(・ω・`)ノ
海外FXを推すYouTuberの裏側|アフィリエイト収入とリアルトレードの実態
ねむおは、実際にみなさんが知っている海外業者とも一応付き合いがあるのですが、みなさんが知っているようなYouTuberでやたらと海外を推す人たちがいると思います。
そういう人たちの中には、YouTubeのチャンネル登録者自体は1万人とか2万人程度ですが、海外のアフェリエイト収入は月500万~1000万円以上。
なので、FX系YouTuberで海外FXで稼いでいるアピールしている人というのは、FXで稼いでいるのではなくアフェリエイトで儲かってるだけということヾ(・ω・`)ノ

これは、その業者の人に教えてもらったので間違いない情報です(`・ω・´)
その業者からしたら、負け組をたくさん連れてきてくれているからありがたい存在なのですが、それを聞いてねむおは「なんだかなぁ…」と思いました(´・ω・`)
FXや投資業界がほかと比べてとくに詐欺が多い業界なのも、儲かるお金の額が桁外れだからこそなのです。
FX業界の裏話を語れる理由|海外証券会社経営者から聞いた真実
なぜねむおがこういったことを詳しく書くことができるのか?
それは、知り合いが海外で証券会社を経営していて、その知り合いからFX業界の闇を根掘り葉掘り聞いたからです<(`ヮ´* )/

そこから、ちゃんとした証券会社を作るためにはどうしたらよいかなど、本当に詳しい人たちを紹介してもらったりして、イチからすべて自分でやり、カバー契約もしたそうです。
残念なことに、ネット上に落ちている情報はFX業界に関しては嘘や適当なことがほとんど。
なので、ネットに落ちている記事や「有名な人が言っているから」などで安易に信用しないように、気をつけてくださいヾ(・ω・`)ノ