本当に強い人間とはどんな人なのか。

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。
Pocket

最終更新日 2025年3月11日

「本当に強い人間」とはどういう人間のことを言うのか。

一般的には、メンタルが強い人、肉体的に強い人、意志が強い人、体力がある人、優しい人、自分の非を認められる人などが、本当に強い人間だと言われています。

多少のことではへこたれず、ストレスにも負けず、体力があってバリバリ働けて、老若男女問わず人と対等に接することができる。

そんな人間が「本当に強い人間」という言葉に込められているイメージです。

逆に、すぐメンタルを病んだり、ストレスにも弱く、体力がなくてすぐ体調を壊し、いつも自分のことだけを考えている人間は、弱い人間だと言われます。

ほかにも、自分の利益のためなら姑息な手段も問わず、他人を陥れて自分の株を上げたり、他人の足を引っ張って自分だけ良く思われようとする人間。

そんな人間は紛れもなく弱い人間です。

竜崎
強い、弱いという言葉からは肉体的な印象を受けがちですが、人間として強いか弱いかは肉体的な強さや筋肉があるかどうか、マラソンを完走できるかどうかといったもので測れるものではありません。

人間の強さというのは心の問題であり、ヒョロヒョロで弱そうな見た目をしている人でも、心に芯が一本通っているのであれば、その人は強い人間です。

 

本当に強い人間は行動でわかる

「人は見た目が9割」なんて言葉があるように、一般的には人は外見でほぼすべてが決まります。

「人は外見じゃない、内面だよ」なんて言っている人でも、自分でも気づかないうちに外見で人を判断し、外見によって態度を変えているものです。

イケメンとブサイクが同じ行動をしていても、イケメンのやることは過大評価され、ブサイクがすることは過小評価される。

これは生物学的なバイアスであり、より強い遺伝子を残すためには外見も強い異性を選ぶ必要があるため、私たちには外見で人を判断するというバイアスがいまだに根強く残っています

ですが、残念なことに外見からは本当に強い人間なのかどうかはわかりません。

人間は生存のための戦略として、言葉による嘘を覚えました。

たとえ自分に自信がなかったとしても、言葉で他人を騙すことができれば、本当は弱い人間でも強い人間にみせかけることができる。

竜崎
今では嘘をつくことが割に合うのかどうか、コミュニティの中で嘘をつくとどういう末路を辿ることになるかについてさまざまな議論が交わされていますが、現代においても嘘は自分を取り繕うためには最善の戦略であり続けています。

外見から人を判断してもダメ、言葉による説得やアピールも信じちゃダメ。

では、一体どこに注目すれば本当に強い人間かどうかがわかるのか。

それは「行動」です。

その人の外見でもなく、言っていることでもなく、その人がしている行動だけを見る。

とくに切羽詰まっているときや追い詰められているとき、冷静さを失うときにその人がどんな行動をするかを見れば、その人が本当に強い人間なのか、それとも偽りの自分を取り繕っている弱い人間なのかがわかります。

 

本当に強い人間は状況に左右されない

本当に強い人間は、どんな状況や環境にあったとしても行動が変わりません。

気分が良いときは上機嫌で他人にも優しくても、忙しくて疲れているときは不機嫌で他人に冷たく当たる、なんて人は強い人間ではありません。

本当に強い人間なのかどうか判断するときは、普段どんな生活をしているかをどれだけ見ても意味がなく、疲れているときや切羽詰まっているときにどういう行動をするのかを見なければなりません。

さきほども言ったように、人間は外見の良さと言葉による嘘で自分を取り繕う生き物です。

竜崎
そして、私たちも外見が良い人に好印象を抱き、自分を大きく見せようとする嘘に簡単に騙されてしまいます。

でも、行動だけは決して誤魔化すことはできません。

とくに何も起こらない平凡な日常の中では自分を誤魔化した行動をすることはできるかもしれませんが、状況が変わったときにはメッキが剥がれ、その人の本性が表に出てきます。

よく「お酒を飲むと人が変わる」という人がいますが、あれは人が変わっているのではなく、その人の本性をお酒が引き出しているだけです。

つまり、「お酒を飲むと人が変わる」というのは、無意識に取り繕った自分を演じていたということ。

浮気にも同じことが言え、普段は浮気なんてしていないくても、お酒を飲んで夜中に気になる異性と2人っきりになったときに流れで浮気してしまう人は、時間・場所・タイミングでその人の本性が出ただけのことです。

ほかにも、疲れているときや追い詰められているとき、嫌なことがあったときなどにも人の本性が出ます。

「疲れていると誰だって不機嫌になる」という人もいますが、疲れているときにこそ人に優しくできる人が本当に強い人間です。

不機嫌や体調不良といった問題は自分の問題に過ぎず、私情を他人に向けるのはお門違い。

竜崎
気分や状況に行動が左右されるのは、普段は自分の本性が表に出ていないということ。

ただ、こうした状況や環境によって行動が左右されるのとは違い、戦略的に人によって態度を変えるのは自分を守る行為でもあります。

行動が変わるときに見るべきは、特定の状況によって人が変わるかどうかです。

 

本当に強い人間=勇気がある人間

私が思う本当に強い人間とは、「勇気がある人間」です。

とはいっても、無鉄砲なことをやるとか、バンジージャンプが飛べるとか、命の危険があることができるとか、そういった意味の勇気ではありません。

「他人がやりたがらないことをやること」

それが勇気がある人間であり、本当に強い人間だと思っています。

勇気とは決して自分ひとりの内面で完結するものではなく、他人との関係性の中にあるものです。

勇気がない人間は臆病者であり、臆病者は弱い人間です。

逆に、他人がやりたがらないことを、自分の責任でやることができるのであれば、ちょっとやそっとのことでは動じず、心に芯が一本通った生き方ができています。

そして、もちろん他人に依存や執着しないことも大事です。

現代では外見や言葉で人を判断しがちですが、その人のことを本当に知るには行動を見なければなりません。

竜崎
私もこうした文章を書いているけれど、私は自分のことを強い人間だとは思っていません。どちらかというと弱い人間の部類です。

私の行動は読者には見えないため、「結局、綺麗ごとを言っているだけ」と思われてしまえばそれまで。

でも、弱い人間だからこそ強い人間になるために日々精一杯生きられます。

筋トレをしたり、ファッションセンスを磨いたり、髪型を変えるのではなく、本当に強い人間になるために自分の内面と向き合う。

誰だって年を取れば外見は劣化していきますが、自分はどういう人間かという人間性はそう簡単には劣化しません。

若いうちは外見に投資するのもいいかもしれませんが、本当に強い人間になることが、決して失われることがない人間としての価値なのだと思います。

Pocket

【電子書籍発売中】現代の仕事論:自分らしく生きるための仕事の選び方と働き方

働く意味、仕事と労働の違い、後悔しない仕事の選び方、自分に本当に合った働き方…仕事に関する悩みをまとめた一冊!

Kindle Unlimited会員のかたは無料で読めます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です