孤独を楽しむには創造性が必要である。

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最終更新日 2025年2月27日

現代では「孤独」を好む人が増えています。

いつでも誰か他人とつながっている状態に嫌気が差したり、人間関係に疲れて一人でいることを選んだ人も少なくありません。

昔は「孤独」と言えば、寂しいもの、つらいもの、悲しいものといったイメージがありましたが、現代では孤独は楽しむものとしても注目されています。

竜崎
とくに人生100年時代と言われはじめた頃から、長い人生を楽しく生きるためには孤独を楽しむことが大事とも言われるようにもなりました。

こうした変化は、一人が好きな人や孤独を感じていた人にとっては、まるで自分の生き方が正しいと証明されたような光が差したような変化です。

ですが、孤独について考えるときには、いくつか大事な点があります。

というのも、孤独はただ一人になれば楽しめるものではなく、孤独を楽しむには創造性が必要なのです。

 

孤独を楽しむ=一人で過ごすではない

「孤独を楽しむ」と聞くと、部屋で一人になったり、一人の時間を持ち好きなことをやるといったイメージがあります。

誰にも気を遣うこともなく、自由気ままに自分の好き勝手に好きなことをやって時間を過ごす、それが一般的な「孤独を楽しむ」という言葉に込められている意味です。

ですが、孤独を楽しむには、ただ一人になればいいというわけではありません。

竜崎
たしかに疲れたときには一人になる時間を持ち、自分の好きなことを誰の目も気にせずにやるのはストレス発散にもなるし、精神的にも良いことです。

でも、人は基本的には社会的な動物なので、いつも一人でいると寂しさを感じる生き物であることを忘れてはいけません。

たとえどれだけ一人が好きな人であっても、いつも一人ぼっちの孤独でいれば心が寂しくなったり、誰かに会いたくなったり、歳をとったときに人間関係の希薄さに悲しみを感じてしまう。

こうした感情は人間である以上消すことはできないものであり、今は一人でいいと思っていても、もっと人間関係を充実させていればよかったと後悔するものです。

では、孤独を楽しむという考えは間違いなのか?

孤独は避けるべきものであり、やはり人間関係を充実させることに力を注ぐべきなのか?

もちろん、人間関係を充実させることは大事です。

人が幸せを感じる一番の項目は「人間関係の充実」とよく言われるように、人間関係が豊かであれば喜びや幸せを感じる瞬間も増え、充実した人生になります。

でも、それだと人間関係が希薄な人、孤独が好きな人は人生の喜びや幸せが少ないということになってしまいます。

そこで必要なのが、孤独を楽しむための創造性です。

 

孤独を楽しむために必要なもの

孤独を楽しむためには、創造性が必要です。

どういうことかというと、孤独な時間というのはただ一人で好きなことをしていれば楽しめるというものではありません。

さきほども言ったように、ただ一人になっても寂しさに襲われたり、友達や恋人がいない自分がダメな人間なのではないかと感じてしまう瞬間があります。

でも、創造性があればそうした感情からはオサラバできます。

創造性とは、新しく何かを作り出すために必要なもので、別の言い方をするとクリエイティビティというもの。

たとえば、文章を書いたり写真を撮ったり、楽器を演奏したり絵を描いたりなど、自分の頭と手を使って何かを生み出す行為が、孤独を楽しむためには必要なのです。

ただ一人の時間を過ごし、映画やアニメ、Youtubeといった受動的な娯楽を享受していても、孤独を楽しむには限界があります。

竜崎
実際、私もほとんどの時間を一人で過ごしていますが、受動的な娯楽で毎日自分の好きなことをやっていても、心は満たされず逆に寂しい気持ちになっていきました。

私は自分でもかなりの孤独好きだと思っていましたが、しょせんは人間でしかなく、人と関わりたいという社会的欲求に抗うことはできませんでした。

しかし、創造性があれば、孤独に寂しさを感じることはなく、それでいてどこか他人とつながっているような気持ちになれます。

何かを生み出すという行為は、直接的には他人と関係があるわけではありませんが、間接的に社会や他人とのつながりを感じさせてくれるのです。

 

孤独は「なる」ものではなく「楽しむ」もの

孤独になることが大事と言われることが多い現代ですが、孤独は「なる」ものではなく「楽しむ」ものです。

ただ孤独になり、一人の時間を過ごし、好き勝手にやりたいことをやっていても、心の中の寂しさは消えてくれません。

はじめは良かったとしても、いつかは人間関係の希薄さに後悔することになります。

竜崎
人は人と関わらずして、楽しむことはできないのです。

でも、創造性があれば話は違います。

直接的な関りではなくても、創造性を活かして自分の手で何かを作る、生み出すことで、人は社会や他人とのつながりを感じることができる。

たとえ自分で楽しむのが目的だったとしても、何かを作ることは社会の中に何かを生み出すということです。

社会や人とのつながりを感じるために、感謝されることが必ずしも必要ではありません。

「孤独を楽しむ」という言葉は、「一人で好きなことをやろう」という意味に変えられがちです。

竜崎
ですが、たくさんの孤独の時間を過ごしてきた私の経験から言うと、一人で毎日YoutubeやNetflixを見たり、マンガやゲームをしているだけでは、心はいつまで経っても満たされません。人とのつながりが感じられないからです。

一人の時間を過ごし、孤独を楽しむには自分の中の創造性を刺激し、何かを生み出さなければなりません。

ただ一人になればストレスもなく、楽しい時間を過ごせるというのは幻想にすぎず、人間に備わっている生物学的な欲求は、必ず心を蝕んでいきます。

孤独は「なる」ものではなく「楽しむ」もの。

孤独を楽しむためにも、一人の時間を受動的な娯楽で埋めるのではなく、創造性を使った能動的な娯楽に手を出してみましょう。

創造性があれば、人生100年時代だろうが、友達が少なかろうが、孤独だけでなく人生を楽しむことができます。

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