お金で幸せは買える?年収800万円の心理学をぶった斬る|自分軸で考える幸せ

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最終更新日 2025年4月22日

お金と幸せ、本当に比例するのか?

世間では「お金があれば幸せになれる」と考える人が多い。

たしかに、豪華なディナーや海外旅行を想像すると、財布が厚ければ心も弾む気がする。

しかし、「お金と幸せは比例する」という考えは本当なのか?

とくに心理学でよく言われる「年収800万円までは幸せが増える」という説は、どこまで信じていいのか。

この記事では、心理学の「限界効用逓減の法則」や「年収800万円の壁」を検証しつつ、自分にとっての幸せをどう見つけるかを考えてみたい。

 

「年収800万円まで幸せが増える」は本当か?

心理学では、「年収800万円までは収入が増えるほど幸福感もアップする」とされている。

この説によると、年収800万円を超えると「限界効用逓減の法則」が働き、お金が増えても幸せの増加は鈍化するらしい。

限界効用逓減の法則

つまり、1000万円でも1億円でも、幸福感はほぼ横ばいになるという。

この話を聞くと、「よし、800万円を目指してバリバリ働こう!」と燃える人もいるだろう。

でも、ちょっと待ってほしい。

この「800万円の法則」は、誰にでも当てはまる鉄則なのだろうか?

実は、ここに大きな落とし穴がある。

 

心理学は科学じゃない?その限界を暴く

「年収800万円で幸せが頭打ち」という説は、心理学の研究に基づいている。

だが、心理学は本当に「科学」なのだろうか?

ここでハッキリ言おう。心理学は、物理学や化学のような厳密な科学ではない。

物理学なら、リンゴを手に持って離せば必ず地面に落ちる。

誰がやっても、どこでやっても結果は同じだ。

しかし、心理学はそうはいかない。

心理学には「ある人には当てはまるけど、別の人には当てはまらない」というケースが山ほどある。

たとえば、「朝型人間は生産性が高い」という研究があっても、夜型人間には関係ない話である。

「年収800万円の法則」も同じだ。

ある人にはバッチリ当てはまるかもしれないが、別の人には「何それ?」という話かもしれない。

つまり、この説は「人によって結果が異なる」という、なんとも曖昧なものなのだ。

そんなフワフワした理論を人生の指針にするのは、雲を掴むようなものである。

 

幸せの形は人それぞれ|自分軸で考える

「お金と幸せは比例するのか?」という問いの答えは、シンプルだ。

すばり、「人それぞれ」である。

だが、この答えだけでは物足りない。

そこで、もう一歩踏み込んで考えてみよう。

どんな人に「お金と幸せが比例する」のか、どんな人に「比例しない」のか。

結論から言うと、以下のとおりだ。

  • お金と幸せが比例する人:楽しみや好きなことにお金がかかる人。
  • お金と幸せが比例しない人:楽しみや好きなことにお金がかからない人。

この違いを理解することが、自分にとっての幸せを見つける第一歩である。

 

お金で幸せを買うタイプ

旅行が大好きな人は、お金と幸せが比例する典型だ。

ハワイに行ったり、パリでクロワッサンをかじったり、バックパックで世界一周したり。そんな夢を叶えるには、財布の中身がものを言う。

金欠で国内の温泉旅行すら行けないとなれば、ストレスが溜まる一方である。

ほかにも、ブランドバッグをコレクションする人、高級レストランでディナーを楽しむ人、スポーツカーを乗り回す人なども、お金と幸せが比例するタイプだ。

現代社会では、刺激を求めれば求めるほどお金がかかる。

Netflixで満足できない人は、ライブコンサートやフェスに足を運びたくなるものだ。

そんな人は、お金が増えれば選択肢が増え、幸福感もアップする。

 

お金がなくても幸せなタイプ

一方、お金と幸せが比例しない人もいる。

たとえば、以下のような人たちである。

毎朝の散歩で鳥のさえずりを聞くのが幸せという人。

図書館で借りた本を読みふけるのが趣味の人。

公園でランニングして汗を流すのが好きな人。

こうした人は、お金がなくても日常に満足できる。

さらに、創造的な趣味を持つ人もこのタイプである。

写真を撮ったり、絵を描いたり、ギターを弾いたり、文章を書いたり。

こうした活動は、自分の内側から湧き上がる喜びが幸せに根ざしている。

100万円のライカのカメラを買わなくても、スマホで十分楽しめる。

こうした人は、お金が増えても生活スタイルはあまり変わらないのだ。

 

消費社会の罠|幸せはお金で買うもの?

現代は消費社会だ。

テレビをつければ「これを買えば幸せになれる!」というCMが流れ、SNSではインフルエンサーが豪華なライフスタイルをアピールする。

つい、「幸せはお金で買うもの」と思い込んでしまう。

だが、ちょっと立ち止まって考えてみよう。

本当に欲しいのは、最新のiPhoneなのだろうか?

それとも、友達と笑いながら過ごす時間なのか?

社会が押しつける「幸せのテンプレート」に乗っかる前に、自分の心に聞いてみるべきである。

先日、私の友人はこう言っていた。

「高い寿司を食べるより、近所のスーパーで買った刺身で友達と家飲みするほうが100倍幸せだ」

あなたはどうだろう? 自分の幸せは、どこにある?

 

自分に嘘をつくのは最大の不幸

「お金と幸せは比例しない」と言う人の中には、本音を隠しているケースがある。

本当は「もっとお金があれば、好きなことができるのに」と思っているのに、それを認めるのが怖い。

だから、「お金なんてなくても幸せだよ」と自分を誤魔化すのだ。

アドラー心理学では、これを「人生の嘘」「劣等コンプレックス」と呼ぶ。

イソップの童話にも「酸っぱいブドウ」という似たような話がある。

本当はブドウが食べたいのに、自分では取れないからあのブドウは酸っぱいからいらないと自分を誤魔化す。

自分に嘘をつくのは、幸せへの道を自ら閉ざす行為である。

お酒を飲むと本音が出るように、人は追い詰められると本性が現れる。

だったら、最初から本心に素直になって、自分の幸せを追いかけたほうがいい。

たとえば、「仕事を辞めたいけどお金がない」と悩む人は多い。

だが、仕事を辞めたら本当に幸せになれるのだろうか?

辞めた後に毎日ゲーム三昧で満足できるなら、お金はそれほど必要ないかもしれない。

逆に、辞めた後に世界中を旅したいなら、お金を貯める必要がある。

自分の本心を見極めることが、幸せへの近道である。

 

お金は選択肢を増やすツール

お金の最大の魅力は、選択肢を増やしてくれることだ。

嫌いな仕事を辞めたい。好きな場所に住みたい。新しいスキルを学びたい。

そんな夢を叶えるには、お金が必要な場合が多い。

だが、お金はあくまでツールである。

いくらお金があっても、それが自分の幸せにつながらないなら意味がない。

年収2000万円のエリートサラリーマンが、ストレスで心を病んでいたらどうだろう?

お金があっても、幸せとは程遠い。

逆に、年収400万円でも、好きな人と一緒に過ごし、趣味に没頭できれば、毎日がキラキラ輝く。

お金は幸せの「手段」であって、「目的」ではないのだ。

 

自分軸で幸せをデザインする方法

結局、お金と幸せの関係は「自分次第」である。

心理学や社会の声に振り回されず、自分軸で考えることが大事なのだ。

 

「幸せの瞬間」を書き出す

過去1ヶ月で「幸せだな」と思った瞬間を5つ挙げてみよう。

旅行の思い出? 友達との笑い話? 家でゴロゴロした時間?

なんでもいい。そこにお金が絡んでいたかどうかをチェックしよう。

 

「お金があったらやりたいこと」を考える

もし年収が10倍になったら、どんな生活をしたいか?を具体的に想像してみる。

豪華な家? 世界旅行? それとも、今の生活と変わらない?

これで、自分のお金と幸せの比例度がわかる。

 

「最小限の幸せ」を探す

お金がなくても幸せを感じる瞬間は何か?

散歩、読書、友達や家族との時間?

これを見つければ、消費社会の罠にハマらずに済む。

無料でSSRを引いたような気分である。

 

お金と幸せの答えは「自分」の中にある

お金と幸せが比例するかどうかは、心理学や社会が決めるのではなく、自分が決めるのだ。

年収800万円の「神話」に振り回される必要はない。

旅行やブランド品で心が弾むなら、お金を稼いでその幸せを買えばいい。

散歩や創作で満たされるなら、お金を追いかけるレースから降りて、自分の内面を磨けばいい。

大事なのは、自分に嘘をつかないことである。

消費社会のキラキラした誘惑や、心理学のふわっとした説に流されず、自分軸で考えるのだ。

自分にとっての幸せは、札束の中にあるかもしれないし、朝のコーヒーの香りの中にあるかもしれない。

どちらも正解である。

自分だけの「幸せの地図」を描き始めよう。

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