最終更新日 2025年4月28日
「結果を出せ!」と叫ぶ上司や、SNSでキラキラ輝くインフルエンサーの投稿に疲れていないだろうか。
スポーツの試合では、どんなにいい試合をしても「勝たなければ意味がない」と言われる。
仕事にしても、どんなに頑張って努力したとしても「結果が出なければ意味がない」と言われる。
世の中は結果至上主義に傾きがちだが、ちょっと待ってほしい。
「人生」においては、結果よりも過程のほうが間違いなく大事である。
つまり、死に方よりも生き方ということ。
結果はただの結果でしかなく、それは過程の積み重ねの先にあるものなのだ。
目次
なぜ結果ばかり追い求めると人生がつまらなくなるのか
スポーツの試合で「勝たなきゃ意味がない!」と叫ぶコーチや、仕事で「結果が出なきゃ評価ゼロ!」と迫る上司。
たしかに結果は大事だが、それだけにこだわると人生が味気ないインスタントラーメンのようにスカスカになってしまう。
考えてみてほしい。
どんなに素晴らしい試合をしても、1点差で負けたら「無意味」なのだろうか?
どんなに努力しても、売上が目標に届かなかったら「価値ゼロ」なのだろうか?
そんなわけない。
人生は結果の連続ではなく、過程の積み重ねでできているのだ。
たとえば、毎日ダラダラと惰性で100年生きるのと、充実した毎日を50年生きるの、どっちがいいだろう?
後者のほうが心から「いい人生だった!」と思えるはずだ。
結果はただのスナップショットにすぎない。
人生のアルバムを彩るのは、過程というページの数々なのである。
過程こそが結果を生む
ここでちょっとした数学の時間(安心して、難しい公式は出てこないよ)。
結果とは、過程の集合体である。
過程がなければ結果は生まれないし、過程の質が悪ければ結果もイマイチになる。
逆に、過程がしっかりしていれば、結果は自然とついてくるのだ。
たとえば、カレーを作るときのことを考えてみよう。
玉ねぎをじっくり炒め、スパイスを丁寧に調合し、具材をコトコト煮込む過程があってこそ、美味しいカレーが完成する。
炒める時間をケチったり、スパイスを適当にドバドバ入れたら、食べられたもんじゃないカレーができあがるだけだ。
人生も同じで、過程を丁寧に積み重ねることが、美味しい結果を生む秘訣なのである。
夢や目標が実は「足かせ」になる理由
「夢を追いかけろ!」「目標を立てろ!」と自己啓発本にはよく書いてあるが、ちょっと待ってほしい。
夢や目標は、実は結果の集合体なのだ。
たとえば「世界一周旅行をする!」という夢は、「お金を貯める」「旅の計画を立てる」「異文化を楽しむ」といった小さな結果の積み重ねでできている。
そして、その小さな結果はさらに小さな過程の集合体である。
問題は、夢や目標をキラキラした宝石のように大事に抱え込みすぎると、肝心の素材(過程)に無頓着になってしまうことだ。
どんなに高価な宝石でも、素材がペラペラならすぐボロが出る。
SNSで「意識高い系」を気取るインフルエンサーのメッキが剥がれるのと同じで、本質をごまかすことはできないのである。
夢や目標にこだわりすぎると、「早く結果を出さなきゃ!」と焦って過程を雑に扱いがちだ。
結果を急ぐあまり、過程を楽しむ余裕がなくなる。
これじゃまるで、目的地に急ぐあまり旅の景色を見逃すようなものだ。
過程を愛せない人は、夢を叶えても「なんか物足りないな…」と感じてしまう。
過程を愛する人が結果を出せるワケ
「努力している人は、努力を努力と思っていない」という言葉を聞いたことがあるだろう。
継続的に努力できる人は、結果ではなく過程にフォーカスしているのだ。
彼らは「昨日よりちょっと成長したいな」「今日も楽しんでやってみよう!」というマインドでコツコツ積み重ねている。
たとえば、プロスポーツ選手や成功した起業家に話を聞くと、「ただ楽しんでやってたら、いつの間にか結果が出ていた」という人が多い。
お金持ちだって、「億万長者になるぞ!」と鼻息荒く頑張ったわけじゃなく、好きなことを追求していたらお金がついてきた、というケースが少なくない。
これは恋愛と同じだ。
「絶対にモテてやる!」と気合いを入れるよりも、毎日自分を磨き、楽しく人と関わっていたら、自然とモテるようになる。
過程を楽しみながらコツコツ続けることが、結果を引き寄せるのだ。
過程を正しい方向に導く「因数分解」のススメ
「過程が大事なのは分かったけど、どうやって正しい過程を選べばいいの?」という人に、シンプルな方法を紹介しよう。
それは「結果の因数分解」である。

まず、達成したい結果を紙の真ん中に書く。
たとえば「マラソンで完走する」とか「年収1000万円を稼ぐ」とか。
次に、その結果を達成するために必要な過程を4つの方向に書き出す。
マラソンなら「週3回のランニング」「栄養管理」「メンタルトレーニング」「適切なシューズ選び」みたいな感じだ。
これをやるメリットは、結果を「ふわっとした夢」から「具体的な行動」に落とし込めることにある。
目の前の「今やるべきこと」が明確になるから、過程に集中しやすくなる。
完璧な方法じゃなくても、大きく方向がズレていなければ、コツコツ積み重ねることで結果は自然と近づいてくるのだ。
気合いと根性はNG|楽しむことが継続の鍵
「気合いと根性で夢を叶えてやる!」と燃えるのはカッコいいけど、正直おすすめしない。
なぜなら、人間の意志力なんて、スマホのバッテリー並みにすぐ切れるからだ。
気合いだけで頑張っても、3日で「もう無理…」とソファに沈むのがオチである。
一方、楽しみながらやっているときは、継続力が高く挫折しにくい。
好きなゲームなら何時間でもプレイできるのに、勉強は5分で飽きる…そんな経験、誰でもあるだろう。
だからこそ、過程を「楽しい!」と思えるように工夫することが大事なのだ。
たとえば、ランニングが苦手なら、好きな音楽を聴きながら走ったり、友達と一緒に走ったりしてみる。
仕事のスキルアップなら、ゲーム感覚でポイントを貯めるように進捗を記録する。
過程を楽しみながらコツコツ続けることで、夢や目標との距離は確実に縮まっていくのである。
結果は逃げ水|過程を愛すれば未来はやってくる
結果って、まるで逃げ水みたいだ。
遠くにキラキラ見えるけど、追いかけるとどんどん遠ざかる。
不思議なことに、結果にこだわりすぎると結果が出にくい。
逆に、過程を心から楽しんでいると、いつの間にか望んだ未来が向こうからやってくる。
考えてみてほしい。
そもそも、なぜ夢や目標を叶えたいのか?
おそらく「人生を楽しみたい」「幸せになりたい」からだろう。
それなら、人生の過程である「生き方」を楽しむのが一番大事だと思わないだろうか?
「人生は楽しんだもの勝ち」とは、目先の快楽に溺れることじゃなく、今この瞬間を最大限に楽しむことなのだ。
過程を愛する生き方をする
結果は大事だが、それ以上に過程が人生を豊かにする。
過程を丁寧に積み重ね、楽しむことで、夢や目標は自然と近づいてくる。
結果を因数分解して具体的な行動に落とし込み、気合いじゃなく楽しみながらコツコツ続ける。
それが、結果を出すための最短ルートである。
次に「結果を出さなきゃ!」と焦りそうになったら、肩の力を抜いてこう考えてみよう。
「今、この瞬間をどう楽しもう?」
過程を愛する生き方は、人生を豊かにする生き方でもあるのだ。
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