【2024年4月11日】ドル円大幅上昇で153円へ。CPI悪化で利下げは遠のく結果に。

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最終更新日 2024年4月27日

2024年4月11日のFXチャート分析をしていく。

当記事は、FXチャート分析および、日々のトレード結果について解説しているものです。

決して売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。

自身のトレードに応用する場合は、すべてご自身での判断と自己責任でお願いします。

 

ドル円のチャートはCPIとFOMCでどうなったのか

昨日は米国の消費者物価指数とFOMCがあり、ドル円のチャートが大きく動いた。

どうなったのか詳しく見ていこう。

ドル円は昨日までの強い水平線を上抜けし、100pip以上動いた。

おそらく152円前後を盾にショートしていた人も多いと思うが、彼らの損切りを巻き込んで上昇したものと考えられる。

レートは移動平均線の上に位置しているが、一気に上昇して乖離が大きいため、いったんの下落がありそうな相場である。

1時間足も同じく移動平均線との乖離が大きく、押し目の下落があるかもしれない。

エントリーするときはデイトレードの値幅ではなく、スキャルピングで細かく取っていくのがおすすめです。

 

日銀の為替介入はあるのか

昨日の消費者物価指数とFOMCによってドル円は大きく上昇したが、ここで問題となるのは日銀の為替介入である。

以前も152円前後で日銀が為替介入をおこなったため、市場では152円前後で為替介入があると噂されていた。

だが、昨日の指標で一気に1円前後円安となり、現在のレートは153円前後となっている。

結論から言って、日銀の為替介入があるのかどうかは誰にもわからない。

価格帯的にはいつ為替介入が来てもおかしくないレートとなっているが、155円まで介入しないというケースも全然あり得るだろう。

そのため、エントリーするときはリスクを回避するためにもスキャルピングでとるのがおすすめであり、あまり長くポジションを持たないようにしよう。

 

CPIは悪化、利下げは遠のく

昨日の消費者物価指数(CPI)の結果について、簡単に触れておく。

結果としては、CPIはコア・総合ともに予想を上回り悪化という結果になった。

チャートは以下のとおり。

見てわかるように、総合・コアともにインフレ率は下げ止まりとなっており、米国の金融引き締めが効かなくなってきている。

最近のドル円の下落の要因は、近いうちに米国が利下げをおこなうことを織り込んだものだが、CPIの数字を見る限りは米国のインフレはまだ収まっていない。

インフレが収まっていなければ金利を下げることはできないため、その影響でドル円のチャートはドル高となったものと考えられる。

クロス円は円高方向に動いていることを考えると、ドル円の大きな上昇は円は関係なく、ドルが強くなったものだとわかるだろう。

チャート的にはまだまだドル高の流れが続きそうだが、日銀の為替介入には気をつけておきたいところである。

 

4月11日の為替ニュースまとめ

4月11日(木)、チェックしておくべき為替ニュースをまとめておく。

  • 神田真人財務官は11日午前、円が約34年ぶりの1ドル=153円台に大幅下落したことを受け、「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切に対応する」と述べ、市場をけん制した。
  • 神田財務官は、「必ずしも特定の水準を念頭に置いて判断しているわけではない」とする一方で、「過度な変動は国民経済に悪影響を与える」との考えを改めて示した。
  • 為替介入に関する質問に対しては、「為替介入かどうかは別にして、あらゆる事態に常日頃から備えている」と述べるにとどめた。
  • 3月の米消費者物価指数(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が3カ月連続で市場予想を上回る伸びとなった。
  • インフレ圧力が再度強まっていることを示唆しており、今年見込まれている米利下げ開始が後ずれする可能性がある。
  • 堅調な労働市場が依然として家計需要を支えており、米金融当局は利下げに踏み切る前に、物価上昇圧力が持続的に後退している兆候をさらに確認したいとの姿勢を崩していない。
  • Pモルガン・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、デービッド・ケリー氏は「6月利下げの扉が激しく閉まる音が聞こえた。これでその可能性は完全に消えた」と述べた。
  • 「米金融当局は今回のデータについて、ディスインフレの鈍化を示すシグナルが強まっていると受け止めるだろう。われわれは利下げ開始の予想を従来の6月から7月に遅らせる」と述べた。
  • バイデン氏は「年末までに利下げが行われるとの予想を堅持する」と発言。
  • 同日発表のCPI統計によって利下げは少なくとも1カ月遅れる可能性があるとしながらも、金融当局がどう動くかについては結局のところはっきりしないと話した。
  • バイデン氏は根強いインフレを認めつつも、「インフレ率を9%から3%近くまで劇的に低下させた」と経済運営の実績を強調した。
  • バイデン氏は政権として物価対策にさらに取り組む必要があると認め、「牛乳や卵のような主要食材の価格は1年前から下がったものの、住宅や食料雑貨の価格はまだ高過ぎる」と指摘した。
  • サマーズ氏は「次の政策金利の動きが下向きではなく、上向きになる可能性を真剣に考えるべきだ」と指摘。
  • 「現在の状況を踏まえると、6月利下げは米金融当局が2021年夏に犯した過ちに匹敵するほど危険で重大な誤りと思われる」と発言。「現時点で利下げは必要ない」と続けた。
  • 米金融当局が今年利下げに踏み切る可能性の方がなお高いが、「市場が織り込んでいるほどではない」と話した。
  • 長期金利が昨年11月以来となる0.8%超えの水準に上昇した。
  • 日銀の植田和男総裁は、2%の物価目標達成に向けた「確度」がさらに高まれば、追加利上げを検討する考えを表明した。
  • 日米の金利差を意識した円売りドル買いが止まらず、トレーダーが警戒する為替介入レベルに突入した。

 

4月11日の為替相場の経済指標まとめ

4月11日(木)、チェックしておくべき為替相場の経済指標をまとめておく。

時間 指標 重要度
10時30分 中)消費者物価指数
中)生産者物価指数
★★
21時15分 欧)ECB政策金利&声明発表 ★★★★
21時30分 米)新規失業保険申請件数
米)生産者物価指数[前月比/前年比] 米)生産者物価指数【コア】
★★★★
21時45分 欧)ラガルドECB総裁の記者会見
米)ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言(投票権あり)
★★★
23時30分 米)週間天然ガス貯蔵量
25時00分 米)コリンズ:ボストン連銀総裁の発言(投票権なし)
26時00分 米)30年債入札 ★★
26時30分 米)ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言(投票権あり)
27時00分 英)グリーンMPC委員の発言
翌日7時30分 NZ)製造業PMI
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