最終更新日 2025年4月19日
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自分の価値がわからない? 現代人の悩みの根っこを暴く
現代社会では「自分に価値がない」と感じる人が増えている。
「何の役にも立っていない」「いてもいなくても同じじゃないか」と嘆く声は、SNSやメールでもよく耳にする。
学歴がない、頭が悪い、仕事ができない。そんな理由で自分の存在価値を見失う人も少なくない。
だが、ちょっと待ってほしい。
そんな気分で落ち込む前に、こう考えてみてはどうだろう?
「自分に価値がない」なんて悩み、実はみんなが抱えている超あるあるの問題なのだ。
この悩みの共通点は何か。
それは、自分の価値を「他人の評価」や「持っているモノの量」で測ってしまうことだ。
まるで、人生が「いいね!」の数で決まるSNSゲームのようである。
そんな基準で自分をジャッジするのは、まるでカレーは辛口派か甘口派かで人間性を測るようなもので、ちょっとどころかかなりズレている。
「多い=価値が高い」は現代の呪いだ
現代社会では「多く持つ人」がチヤホヤされる。
お金、人脈、友達の数、恋愛経験、フォロワー数。とにかく「多い」ことが正義とされがちだ。
子どもの頃から「友達100人できるかな♪」なんて歌を歌わされ、友達の数は多ければ多いほど偉い、みたいな価値観を刷り込まれる。
いやいや、100人と浅い関係より、1人と深い友情のほうがよっぽど価値があるものではないだろうか。
この「多い=価値」の呪いは、友達だけに留まらない。
年収が高い、ブランド品をたくさん持ってる、異性にモテモテ、そんな基準で「人間の価値」が測られがちだ。
だが、考えてみてほしい。
そんな基準で生きていたら、友達が少ない人や年収が低い人は全員「価値なし」になってしまう。
世の中の多くの人たちが「無価値」認定されてしまうなんて、おかしくないだろうか。
これまた、ピザのサイズで人間の大きさを決めるようなものだ。ナンセンスすぎる!
持ってるモノで価値を測ると、失ったときに地獄を見る
所有物や他人の評価で自分の価値を決めるのは、実は危険な罠である。
なぜか? だって、モノや関係性って、いつか必ず失う可能性があるからだ。
友達とケンカして疎遠になる、恋人と別れる、仕事をクビになる、高級バッグが壊れる、人生は失うことの連続である。
お金だって使えば減るし、場合によっては詐欺師にパクられるかもしれない(いや、ほんと気をつけて)。
自分の価値を「持ってるモノ」や「他人からの評価」に置いてしまうと、それらを失った瞬間に「自分には価値がない」と感じてしまう。
まるで、スマホの充電が0%になった瞬間に「人生終了!」と叫ぶようなものだ。
でも人間の価値は、そんな脆いものじゃない。
行動経済学のダニエル・カーネマンが提唱した「プロスペクト理論」によると、人間は「得る喜び」より「失う痛み」を強く感じるらしい。
つまり、モノをたくさん持てば持つほど、それを失った時のショックはデカくなる。
100万円のバッグを手に入れた喜びより、なくしたときの絶望のほうが何倍も大きいってことだ。
こんなリスクを背負ってまで、モノや評価に価値を委ねるなんて、バカバカしいだろう。
人間の価値は「人間性」にある
じゃあ、自分の価値ってどこにあるのか?
ズバリ、それは「人間性」である。
人間性とは、お金で買えない、誰にも奪われない、自分の中に宿る輝きだ。
モノや他人からの評価は、時間と共に消えたり変わったりする。豪邸も高級車も、いつかはボロボロになる。
でも、人間性は違う。
人間性はどんな状況でも、どんな時代でも、絶対に失われない宝物だ。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、人間の価値を「知恵・勇気・自制・公正」の4つの徳に置いた。
- 知恵:知識を吸収し、賢く生きること。ググるだけじゃなく、ちゃんと自分の頭で考える力。
- 勇気:自分の信じる道を突き進む力。SNSで炎上しても「まぁいっか!」と笑えるメンタル。
- 自制:欲望に流されない心。セールで衝動買いしない、ダイエット中にチョコを見て見ぬふり力。
- 公正:誰にでも平等に接する姿勢。コンビニ店員にも丁寧に「ありがとう」と言える人。
この4つがあれば、友達が少なくても、お金がなくても、仕事でミスっても、自分の価値は揺るがない。
これらは「自分の中」にあるものだからだ。
ソクラテスの教えは、紀元前から現代まで、ちゃんと通用するタイムレスな智慧なのだ。
人間性を磨く実践方法
「人間性が大事なのはわかったけど、具体的にどうすればいいの?」と声が聞こえてくる。
人間性は日常的に磨くことができるもので、実践するのはどれも簡単で、今日から始められる。
1. 知恵を磨く:1日1つ新しいことを学ぶ
知恵は人間性の土台だ。毎日、ちょっとした知識を吸収してみよう。
本を読む、ドキュメンタリーを見る、誰かと深く話す、なんでもいい。
たとえば、「カレーの歴史」や「アリに視覚はあるのか」などを調べてみたら、意外とおもしろい。
知恵が増えると、人生の見え方が変わってくる。
2. 勇気を持つ:小さな一歩を踏み出す
勇気は、別にヒーローみたいな大それた行動じゃなくていい。
いつもスルーしてた同僚にと声をかけてみる、やりたかった趣味を始めてみる、そんな小さな一歩でOKだ。
失敗しても笑い話になるだけ。
人生、ネタを増やすゲームだと思えば怖くない。
3. 公正に生きる:誰にでも優しく
コンビニの店員さん、バスのおじさん、SNSの知らない人、誰にでも平等に接してみよう。
「ありがとう」を言う、笑顔で挨拶する、ちょっとした親切をしてみる。
これが積み重なると、自分の心が温かくなるし、周りからも「いい奴だな」って思われる。
自分に他人にも良い、Win-Winだ。
モノや評価に振り回されない人生を
現代社会は、キラキラしたモノや他人からの「いいね!」に目が行きがちだ。
でも、それらは一時的な快感でしかない。
インスタ映えするスイーツも、食べちゃえば終わり。
フォロワー1万人増えても、心が満たされるのは一瞬である。
本当に自分の価値を実感したいなら、外のキラキラじゃなく、自分の内面を磨くこと。
ソクラテスが言うように、知恵と勇気、自制と公正を育てていく。
それが、どんな時代でも、どんな状況でも、自分を支えてくれる本物の価値なのである。
自分の価値は自分で見つける
「自分の価値がわからない」と悩むのは、現代人なら誰しもが通る道だ。
でも、友達の数や年収、他人からの評価で自分の価値を測るのは、もうやめにしよう。
自分の価値はそんなチープなものじゃないからだ。
人間性を磨き、知恵を深め、勇気を持って一歩踏み出し、誰にでも公正に接する。
そんな生き方をすれば、自分の価値は自然と輝き出す。
ソクラテスも、現代の君にこう言うだろう。
「お前こそ、真に価値のある人間だ」(ちょっと偉そうだけど)。
自分の価値は、君自身の手で作り上げるものなのである。
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