最終更新日 2024年4月27日
2024年4月16日のFXチャート分析をしていく。
当記事は、FXチャート分析および、日々のトレード結果について解説しているものです。
決して売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。
自身のトレードに応用する場合は、すべてご自身での判断と自己責任でお願いします。
小売売上高でドル円は154円突破
4月15日の21時30分に小売売上高があり、結果は予想を上回る伸びとなった。
その結果を受けてドル円は大幅に上昇して一気に154円台へと突入、米国金利も上昇で反応した。
チャートは以下のとおり。
小売売上高で上昇後、一時的に大きく売られましたが下ヒゲをつけて大きく上昇、レートは154円前半となっている。
だが、少しずつ高値を切り下げており、中期移動平均線との乖離もあるため、下圧力も強い状態である。
4時間足で短期移動平均線との乖離があり、押し目を作りそうな雰囲気がある。
今日は深夜にパウエルFRB議長の発言があるため、そこでさらに円安になるのか、それとも円高に振れるのか気になるところ。
為替介入以外に円高になる要因がない
現時点はドルが強い相場となっており、ドルが売られる要因がない。
米国の経済指標のほとんどは予想よりも上振れし、結果としてドル高円安方向へとレートが動いている。
昨日の小売売上高の上昇の後の下落、それに対する強い買い圧力を考えると、ドルが下がっても多くのトレーダーはそこを押し目と判断し、一斉に買い注文が入っていると考えられる。
昨日のブログでも言ったが、今の状況では円高になる要因は日銀の為替介入以外にはない状態である。
押し目として下落することはあっても、すぐに買い圧力が入ってレートは上昇するだろう。
為替介入のタイミングは155円と言われたりしているが、完璧なタイミングは読めない以上、常に警戒しておくに越したことはない。
デイトレードはリスクが高い
言うまでもなく、こうしたチャートではデイトレードをするのはリスクが高いと判断できる。
長くポジションを持っていると突発的な値動きに振り回される可能性が高く、ロングポジションで入ったときに日銀の為替介入が来たら終わりである。
過去の日銀の為替介入では4~5円動いているため、仮に介入が来た場合はそれ以上の値幅が動く可能性がある。
そのため、今のドル円でエントリーする場合は、スキャルピングの時間軸で数pip~数十pipを細かく取っていくのがいいだろう。
移動平均線とレートの動きをしっかり見ていれば、今のチャートでもスキャルピングで入れる瞬間は結構ある。
5分足では長期の移動平均線が迫ってきているため、まずは長期移動平均線に対しての反応をしっかり見ておくのがいいだろう。
4月16日の為替ニュースまとめ
4月16日(火)、チェックしておくべき為替ニュースをまとめておく。
- 予想を上回る米小売売上高を受けて米国債利回りが大きく跳ね上がり、日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが加速した。
- 市場は週末にイランから直接攻撃を受けたイスラエルの対応を注視しており、安全資産としてドルが買われやすい地合いになっている面もある。
- アポロ・グローバル・マネジメントのチーフエコノミスト、トーステン・スロック氏は「経済の再加速が続いていることを踏まえると、米金融当局は2024年に利下げをすることはないだろう」と指摘した。
- 「3月の小売売上高のようなデータが続けば、米金融当局は利下げする立場にないかもしれない」
- 「今年の米利下げはせいぜい1回か、おそらく2回だろう」
- 心理的節目の155円を前に介入警戒感が高まっており、中東リスクと併せて神経質な相場展開が見込まれている。
- 東京時間の円相場について「ドル高地合いの中で介入警戒感との綱引きで様子見になりそうだ」と予想。
- 「輸入物価の上昇により日本の消費の落ち込みへの懸念が高まり、何もしないとなると世論の見方が変わってくるリスクがある」と指摘。
- ただ、ドル指数は米金利上昇ほど上がっておらず「ポジションがドルロングに傾いており、ドルの上値は重くなりつつある」と語った。
- 借り入れコストは来年に6.5%まで引き上げられる可能性があるとの見方を示した。
- 「景気拡大が底堅さ維持し、インフレ率が2.5%以上にとどまるようであれば、連邦公開市場委員会(FOMC)が来年早期までに利上げを再開し、フェデラルファンド(FF)金利が来年半ばまでに6.5%に達するという現実のリスクがある」
- 一段の利上げが実施されるという「ノーランディングのシナリオ」は、米国債利回りカーブの急激なフラット化を促すと、同ストラテジストらは予測。
- 潜在成長率を上回るペースで成長を続ける米経済は世界経済を支える重要な柱だが、長引くインフレと金融引き締めの波及効果は、世界経済の「ソフトランディング(軟着陸)」に新たなリスクをもたらす恐れがある。
- FRBの政策金利が過去四半世紀で最も高い水準である中での力強い成長は、金融政策の影響が現れるのが遅れているだけで急減速が近いのか、労働参加や生産性といった要素が改善したのかという疑問を生んでいる。
4月16日の為替相場の経済指標まとめ
4月16日(火)、チェックしておくべき為替相場の経済指標をまとめておく。
時間 | 指標 | 重要度 |
9時00分 | 米)デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言(投票権あり) | ★★ |
11時00分 | 中)第1四半期GDP 中)鉱工業生産 中)小売売上高 中)固定資産投資 |
★★★ |
15時00分 | 英)失業率 英)失業保険申請件数 |
★★★ |
18時00分 | 独)ZEW景況感調査 欧)ZEW景況感調査 欧)貿易収支 |
★★ |
20時頃 | 米)バンク・オブ・アメリカ決算 | ★★ |
21時頃 | 米)モルガン・スタンレー決算 | ★★ |
21時30分 | 米)住宅着工件数 米)建設許可件数 |
★★ |
22時00分 | 米)ジェファーソンFRB副議長の発言(投票権あり) | ★★ |
22時15分 | 米)鉱工業生産 米)設備稼働率 |
★★ |
26時00分 | 英)ベイリーBOE総裁の発言 米)バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言(投票権あり) |
★★★ |
26時15分 | 米)パウエルFRB議長の発言 | ★★★★ |
翌7時45分 | NZ)第1四半期消費者物価指数 | ★★★ |
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