最終更新日 2024年5月6日
2024年5月6日のFXチャート分析をしていく。
当記事は、FXチャート分析および、日々のトレード結果について解説しているものです。
決して売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。
自身のトレードに応用する場合は、すべてご自身での判断と自己責任でお願いします。
5月6日ドル円のFXチャート分析
先週は金曜日に雇用統計とISM非製造業景況指数があった。
この2つの指標を受け、ドル円のチャートはどうなったのか見ていこう。
以下は5分足のチャートである。
雇用統計で約1.3円の下落、だがその後はすぐに買いが入り、現在では全戻しとなっている。
テクニカル的に見れば長期の移動平均線に反発し、上から頭を押さえられている形となった。
だが、その後長期移動平均線を抜けたことで買いのほうが強くなっているため、ショートはリスクが高いチャートである。
なお、ドル円の4時間足は、下落トレンドとなっているため、長期的に見れば売り圧力のほうが強くなっていくだろう。
短期的には移動平均線との乖離を埋めるために上昇する可能性もあるが、買われても売られるチャートである。
1時間足も短期移動平均線を上抜けすれば大きく上がっていきそうだが、突発的な売りが入りやすいのでロングポジションを長く持つのは賢明ではないだろう。
中期移動平均線との乖離もなくなり、雇用統計の安値を更新する場合は、大幅な下落相場となる可能性が高いチャートだ。
最後に、雇用統計の結果について軽く触れておきたい。
雇用統計の結果は、米国の高金利が企業に効いている結果となった。
- 雇用者数:予想24.3万人、結果17.5万人
- 失業率:前月3.8%、結果3.9%
- 平均時給:前月4.2%、結果3.9%
雇用者数は予想より悪く、失業率は上昇、平均時給も下落しているという結果で、企業が高金利に対して業績が悪化してきているのがわかる。
金利はまず企業の設備投資などに影響を与え、それが業績へと波及し、その結果として解雇や賃金の下落といった労働市場に影響をもたらす。
つまり、高金利が労働市場に影響を与えるのにはタイムラグがあるのである。
今回の結果は高金利によって企業の体力がなくなり、労働市場に影響を与えていることがわかる結果となっている。
だが、米国のインフレはまだ収まったとは言えず、利下げができる状態でない。
CPIの結果にもよるが、このままだと米国の経済は沈みつつあり、企業や労働者、消費者も苦しむ結果となるだろう。
5月6日ユーロドルのFXチャート分析
次に、ユーロドルのFXチャート分析をしていく。
ユーロドルも米国の雇用統計によって大きくチャートが動いた。
以下は、ユーロドルの5分足のチャートである。
雇用統計の結果を受けて約60pipの上昇、しかしその後は全戻しとなり、現在は方向感がないチャートとなっている。
短期と中期の移動平均線は収束しているが、下には長期移動平均線があるため、どちらかと言えば買いのほうが強い相場と言える。
4時間足は強い上昇トレンドとなっており、移動平均線との乖離を埋める下落はありそうだが、長期的には買い相場である。
現在のレートのままで短期移動平均線が追い付いてきた場合は、ロングを狙うポイントがあるだろう。
1時間足も上昇トレンドであり、短期移動平均線を下抜けしない限りはショートはリスクが高いチャートである。
仮に短期移動平均線を下抜けた場合は、中期移動平均線との乖離を埋めるトレードが狙えそうだ。
だが、中期移動平均線の近くは4時間足での押し目買いのポイントでもあるため注意しておこう。
5月6日ポンドルのFXチャート分析
最後は、ポンドルのFXチャート分析をしていく。
ポンドルのチャートは雇用統計を受けて以下のようになっている。
雇用統計を受けて約70pipの上昇、その後は強い売りが入って約100pipの下落、売りが強いチャートである。
短期・中期・長期の移動平均線が収束しているため、チャートが大きく動きそうだが、ここは4時間の押し目買いポイントでもあるので注意が必要だ。
上位足である4時間足は上昇トレンドであり、短期移動平均線の近くでは押し目買いが入りやすいチャートである。
このまま売りが強くなったとしても、短期移動平均線を下抜けするまではショートはやめておいたほうがいいだろう。
1時間足では中期移動平均線を下抜けするタイミングを狙い、ショートを仕掛けるのがおすすめだ。
一方、ロングの場合は短期移動平均線を上抜けし、押し目を確認してから高値突破でエントリーが狙える。
ただし、雇用統計でつけた高値が抵抗帯となるため、利確はそれよりも下に設定しておくのがいいだろう。
5月6日の為替ニュースまとめ
5月6日(月)、チェックしておくべき為替ニュースをまとめておく。
- 3日終了週の円相場の動きは急激だったと認めた。
- 「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」
- エコノミストは英利下げ開始時期は米金融当局よりも欧州中央銀行(ECB)が行動する時期に近い可能性があると受け止めている。
- ベイリー総裁は、今後発表される4月の英インフレ率が目標の2%に近い水準に低下すると予想しているが、金融政策委員会メンバーの一部は依然として基調的な物価上昇圧力を懸念している。
- 米国の雇用主は4月に採用を縮小し、失業率が予想外に上昇した。今年の労働市場は力強いスタートを切ったが、幾分か熱気が冷めつつあることが示唆された。
- 「早めの利下げを期待する向きには、雇用者数の伸び減速は朗報だ。賃金上昇ペースの鈍化はさらに喜ばしいニュースだろう」
- 今週は、労働需要が幾分か伸び悩みながらも賃金上昇圧力は依然続いていることを示す統計が相次いだ。
5月6日の為替相場の経済指標まとめ
5月6日(月)、チェックしておくべき為替相場の経済指標をまとめておく。
時間 | 指標 | 重要度 |
10時45分 | 中)財新サービス業PMI | ★ |
20時30分 | 独)ナーゲル独連銀総裁の発言 | ★ |
21時25分 | ス)ジョーダンSNB総裁の発言 | ★★ |
25時50分 | 米)バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言(投票権あり) | ★★ |
26時00分 | 米)ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言(投票権あり) | ★★ |
コメントを残す