最終更新日 2025年3月12日
現代では「やりたい仕事がわからない」と悩む人はとても多いです。
- 自分に向いてる仕事って何だろう。
- どうすればやりたい仕事が見つかるんだろう。
こうした悩みは若い人だけに限らず、30代や40代の人でも悩んでいる人がたくさんいます。
社会人になれば仕事に多くの時間を費やすことになりますが、やりたくもない仕事や興味のない仕事を何年も続けるのはかなりの苦痛です。
ですが、やりたい仕事は生きていれば勝手に見つかるものでも、運命的な出会いをして「自分はこれがやりたかったんだ!」と気づくものではありません。

そこでこの記事では、本当にやりたい仕事を見つける方法について私の実体験を元にまとめていきます。
目次
やりたい仕事=苦痛を感じない仕事
まず第一に、やりたい仕事がわからないという人は「自分がやりたい仕事はどんな仕事なのか?」をわかっていない人がほとんどです。
ただ漠然と「やりたい仕事を見つけたい」と言っても、「やりたい仕事」の定義がハッキリしていないと見つけようがありません。

やりたい仕事をするのではなく、お金のためだけに働いていると次第に嫌気が差してきます。
仕事に対して嫌気が差すのは、自分が本当にやりたい仕事をしていないからこそ生じる感情です。
身体を動かすのが好きなのにデスクワークの仕事をしていたり、運動が苦手なのに肉体労働の仕事をしていれば、仕事が苦痛になりやすい。
事務作業が好きなのに重い荷物を持たされたり、プログラミングがしたいのにデータ入力をやらされたりすれば、仕事が苦痛になりやすい。
つまり、やりたい仕事と現実の仕事との間に生じるズレこそが、仕事の苦痛の原因です。
社会人になって多くの時間を仕事に費やすのであれば、できるだけ自分の心にとって負担にならない仕事を選びたいところ。
そのためにはまず、自分が苦痛を感じない仕事を考えなければなりません。
やりたい仕事をしている状態
やりたい仕事の定義を「苦痛を感じない仕事」にした場合、「やりたい仕事をしている状態」とはどのような状態なのか。
それは「自分から能動的に仕事をしている状態」です。
機械操作が好きな人が機械操作業の仕事をやらせてもらえれば、目の前の仕事に没頭しやすい。
システム開発の場合も、WEBサービスやアプリを開発したくてプロジェクトに携わることができれば、積極的に仕事がしたいと思う。
上司の指示を受けてやるのではなく、自分から能動的に考え、動き、やりたいと思う仕事、これが「やりたい仕事をしている状態」です。
一方、ただ周りからの指示に従いながら作業的に仕事をしている状態は、仕事に対する能動性が欠けているので、やりたくないと感じやすい。
自分にとっての「やりたい仕事をしている状態」を理解すれば、仕事選びで失敗することも格段に減ります。
好きなことを仕事にするべきか
やりたい仕事がわからない人の中には、好きなことを仕事にしようとする人もいます。
実際、やりたい仕事を見つけようと思ったときに多くの人が考えるのが、好きなことを仕事にすることです。
最近は「好きを仕事に」をキーワードに、色々なメディアやコラムなどでも「好きなことを仕事にしよう」と発信されているのを見聞きします。

「やりたい仕事」と「好きなことを仕事にする」は別物であり、好きな仕事だからやりたいとは限りませんし、やりたいから好きだとも限りません。
言葉遊びのように感じるかもしれませんが、やりたい仕事は苦痛を感じない仕事ですが、好きなことを仕事にするには苦痛を受け入れる必要があります。
好きなことを仕事にするには相応の覚悟が必要であり、たとえつらく苦しくても「好き」という気持ちで乗り越えるだけの精神的な強さが不可欠。
「そこまで好きという気持ちはない」という人は、やっていて苦痛を感じない仕事をするほうが失敗する確率は減ります。
好きなことを仕事にするときの問題点については、以下の記事で解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
現代社会ではやりたい仕事を見つけるのは難しい
現代社会の中で、自分が本当にやりたい仕事を見つけるのはとても難しいです。
今の社会は情報社会で、隣の芝生は青く見えるように、たくさん稼げてキラキラした目立つ仕事が自分のやりたい仕事だと錯覚することもあります。

ですが、本当に自分がやりたい仕事を見つけたいのであれば、そうした世間のトレンドや情報に振り回されず、自分自身の心と向き合わなければなりません。
世間的な評価を無視し、他人の目から自由になり、自分の価値観と向き合うことで、好きだと思っていたことが実は嫌いだったり、やりたくないと思っていたことが実はやりたいことだと気づくこともあります。
人は自分の正直な気持ちにずっと噓をつき続けることはできません。
やりたい仕事の代わりにやりたくない仕事をやっていると、精神的に疲弊して疲れきってしまう。
お金のためだけに働いていたり、惰性で仕事をしていれば嫌気が差してくる。
これは人間に備わった精神的な防衛機能と言えます。
良くも悪くも、仕事は人生の中でも睡眠の次に費やす時間が大きいものです。
つまり、仕事によって人生が楽しくなるかどうかが左右されます。
情報が多い社会の中で、自分のやりたい仕事を見つけるのは難しいですが、仕事が人生に及ぼす影響を考えると、やりたい仕事を見つけるのに時間と手間をかける価値は十分あります。
本当にやりたい仕事の見つけ方
やりたい仕事の定義と、やりたい仕事をしている状態がどんな状態なのかを理解すれば、やりたい仕事を見つけるのはさほど難しくはありません。
自分が本当にやりたい好きな仕事を考えるときに大事なのは、自分自身と向き合うことです。
ここからは私の実体験をを元に、本当にやりたい仕事を見つける方法を紹介していきます。
自分の感情の動きを知る
やりたい仕事を見つけるときは、まずは自分の感情の動きを知ることが大事です。
自分の感情の動きを知るというのは、感情が動く瞬間や没頭している瞬間を理解するということ。
自分は何に楽しさを感じ、どんなときに幸せを感じるのか。
何が好きで、何がやりたいのか。
時間を忘れて没頭できるのはどんな時かを、自分の感情を通じて理解する。
やりたい仕事を見つけるきっかけは、自分の感情が教えてくれるものです。
やりたい仕事をしている人は、目の前の仕事に没頭しています。
「早く終わらないかな」と何度も時計を見るのではなく、「気がついたらこんな時間だった」というように目の前の仕事に没頭している状態。
没頭状態は「やらされている」わけではなく、「やらなければいけない」というわけでもなく、「やりたいからやっている」「楽しいからやっている」という感覚。
時間を忘れて没頭するほどやりたい仕事をするためには、自分の感情の動きを知ることが不可欠です。

やりたい仕事というのは、実は自分の感情の中に答えがあったりします。
「楽しい」と感じる作業を見つける
ここまで書いておいてなんですが、「やりたい仕事を見つける」というのは、実は間違いです。
というのも、「やりたい仕事を見つけられる」というのは、自分と向き合って考えればやりたい仕事が見つかると思いがちですが、実際には矢印の方向が違います。
つまり、「やりたい仕事⇒楽しいこと」ではなく「楽しいこと⇒やりたい仕事」ということ。

やりたい仕事とはどういう仕事なのかを分解して考えてみると、そこには必然的に「楽しい」という感情が混じっています。
やりたい仕事を見つけるときには、まず大前提として「やっていて楽しいこと」を見つけなければなりません。
誰でもやっていて楽しいと感じることが何か1つはあるはずです。
ゲームをしているのが楽しいと感じる人もいれば、体を動かしているのが楽しいと感じる人もいる。
人と接することに楽しさを感じる人もいれば、一人モクモクと単純作業をこなすことに楽しさを感じる人もいる。
一人ひとり楽しいと感じる瞬間が違えば、一人ひとりどんな仕事に楽しさを感じるのかも違います。
やりたい仕事を見つけるには、他人が「楽しい」「おもしろい」と言っている仕事ではなく、自分がやっていて「楽しい」と感じたことから仕事を考えなければなりません。

他人が楽しそうに仕事をしていても、自分がその仕事を楽しいと思うかどうかは別。
自分がやりたい仕事は他人の話の中にあるのではなく、自分の心の中にしかないことを忘れずに頭に入れておいてください。
働き方から考える
多くの人はやりたい仕事を考えるときに「仕事内容」ばかりに目が向きます。
しかし、仕事内容で考えてしまうと「ある程度自分ができそうな仕事」という枠組みの中から仕事を選びがちです。
それでは「やりたい仕事」ではなく「自分ができそうな仕事の中でのやりたい仕事」しか見つかりません。

仕事内容から仕事を考える場合は、「会社に勤めて働く仕事」を考えますが、仕事内容に束縛されない選択の中では「働き方も含めた仕事」を考えることができます。
現代はインターネットがあればどこでも仕事ができ、自宅から一歩も出ることなく生活費を稼ぐことだって不可能ではありません。
「働き方」から仕事にアプローチすることで、自分のやりたい仕事が「自由に時間をコントロールできる働き方」だと気づく人も多いです。

仕事内容に捉われることなく、自分に合った働き方を考えることで、やりたい仕事が見えてくることもあるのです。
やりたい仕事は意外と簡単に見つかる
やりたい仕事がわからない、見つからない人の多くは、自分が本当にやりたい仕事がどんな仕事なのかわかっていない人が多いです。
やりたい仕事とは、苦痛を感じない仕事、やりたい仕事をしている状態とは、自分から能動的に仕事をしている状態。
この2つを頭に入れておくことで、より具体的にやりたい仕事のイメージがつきます。

やりたい仕事を見つけたい人は、興味のない仕事をして後悔しないためにも、本当に自分に向いている仕事を探してみてください。