最終更新日 2025年4月23日
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やりたい仕事が見つからないのは、現代人のあるある
現代社会では、「やりたい仕事がわからない」と悩む人が山ほどいる。
若い世代はもちろん、30代や40代でも同じ悩みを抱えている人は少なくない。
仕事は人生の多くの時間を占める。
やりたくもない仕事や興味のない仕事を何年も続けるのは、無味乾燥なサラダを毎日食べ続けるような苦痛である。
だが、やりたい仕事は、運命の出会いのように突然現れるものではない。
自分から探しに行かなければ、見つからないのだ。
この記事では、私の実体験を基に、本当にやりたい仕事を見つける方法を具体的に解説する。
「やりたい仕事」の定義をハッキリさせよう
「やりたい仕事がわからない」と嘆く人の多くは、「やりたい仕事」がどんなものかを定義できていない。
「なんか楽しそうな仕事がいいな」と漠然と思うだけでは、霧の中をさまようようなものである。
そこで、ここでは「やりたい仕事」を「苦痛を感じない仕事」と定義する。
お金のためだけに働くと、だんだん嫌気がさしてくる。
体を動かすのが好きなのにデスクワークをしていたり、運動が苦手なのに肉体労働をしていたりすると、仕事が苦痛になる。
事務作業が好きなのに重い荷物を運ばされたり、プログラミングがしたいのにデータ入力を強いられたりしても、同じくストレスがたまる。
つまり、やりたい仕事と現実の仕事のズレが、苦痛の原因なのだ。
社会人になると、人生の多くの時間を仕事に費やす。
だからこそ、心に負担をかけない仕事を選んでおきたいところだ。
やりたい仕事をしている状態って、どんな状態?
一方で、「やりたい仕事をしている状態」とは、自分から能動的に取り組んでいる状態である。
たとえば、機械操作が好きな人が機械操作の仕事に就ければ、目の前の作業に没頭できる。
システム開発が好きな人がWEBサービスやアプリ開発のプロジェクトに携われば、「よし、やってやる!」と積極的に動きたくなる。
逆に、上司の指示をただこなすだけの仕事は、能動性が欠けるため「やりたくない」と感じやすい。
コントローラーを握らずに、自動モードでゲームを進めるようなものである。
能動的に動ける仕事を選べば、「やらされている感」が減り、仕事が楽しくなるのだ。
この状態を理解すれば、仕事選びでの失敗も減る。
やりたい仕事は、「やらされている」ではなく「やりたいからやる」という気持ちが鍵である。
好きなことを仕事にするのはアリ?ナシ?
「やりたい仕事を見つけたい!」と思ったとき、多くの人が考えるのが「好きなことを仕事にする」ことである。
最近は「好きを仕事に!」というキャッチフレーズがメディアで飛び交っている。
だが、ちょっと待ってほしい。
好きなことを仕事にすることは、やりたい仕事を見つけることとイコールではないのだ。
好きなことを仕事にするのは、たしかにアリだ。
でも、好きなことには苦痛が伴うこともある。
たとえば、絵を描くのが好きな人がイラストレーターになったとしても、クライアントの厳しい修正依頼に耐えなければならない。
好きだからこそ、つらいときも「まあ、好きだから頑張れるか!」と乗り越える覚悟が必要なのだ。
もし「そこまで好きじゃないな」という場合は、苦痛を感じない仕事を選ぶほうが賢明である。
好きなことを仕事にするのは、恋人と同棲するようなものだ。
愛があれば乗り越えられるが、覚悟がないと破綻してしまう。
情報社会の罠
現代は情報社会だ。
SNSやYouTubeを見れば、キラキラした仕事や高収入な仕事がゴロゴロ出てくる。
YouTuberやインフルエンサーのような「華やかな仕事」がやりたい仕事だと錯覚しがちだ。
だが、世間のトレンドに振り回されると、自分の心を見失ってしまう。
本当にやりたい仕事を見つけるには、世間の評価や他人の目をシャットアウトし、自分の価値観と向き合うことが必要である。
たとえば、「みんなが言うからYouTuberになりたい」と思っていた人が、実は「人と話すのが好きだからカウンセラーになりたい」と気づくこともある。
自分の心に正直になることで、意外な発見があるのだ。
やりたくない仕事を続けると、精神が疲弊する。
お金のためだけに働いたり、惰性で仕事を続けたりすると、電池切れのロボットのように心が消耗する。
これは人間の防衛本能である。
他人から見てキラキラしている仕事ではなく、自分の精神が喜ぶ仕事を選ぶのが大事だ。
感情の動きを知る
やりたい仕事を見つける鍵は、自分の感情の動きにある。
自分の感情が動く瞬間や、時間を忘れて没頭する瞬間を観察しよう。
どんなときに「楽しい!」と感じるか、どんなときに「幸せだな」と思うか。
ゲームに没頭する人は、戦略を考えるのが好きかもしれない。
体を動かすのが好きな人は、スポーツ関連の仕事に惹かれるかもしれない。
私の場合、文章を書いているときに時間があっという間に過ぎることに気づいた。
「気がついたらこんな時間!」という没頭状態こそ、やりたい仕事のヒントである。
やらされているのではなく、やりたいからやっている。
この感覚を追いかけよう。
「やりたい仕事を見つける」は間違い?
ここでちょっと衝撃の事実を伝えよう。
「やりたい仕事を見つける」という考え方自体が、実はちょっとズレているのだ。
多くの人は、「やりたい仕事を頭で考えて見つけよう」とする。
だが、やりたい仕事は思考ではなく感情から生まれるものである。
つまり、「やりたい仕事→楽しいこと」ではなく、「楽しいこと→やりたい仕事」という流れが正しい。
やりたい仕事には、必ず「楽しい」という感情が含まれている。
誰しも、ゲームや運動、人と話すこと、ものづくりなど、何かしら「楽しい」と感じることがあるはずだ。
自分が「楽しい」と感じることから仕事を考えることで、やりたい仕事が見えてくる。
他人の「これ楽しいよ!」という意見や、SNSで「この仕事が最高!」と騒がれていても、自分が楽しいと思わなければ意味がない。
やりたい仕事は、自分の心の中にしかない。
これを肝に銘じよう。
働き方から考える:仕事内容に縛られるな
やりたい仕事を探すとき、多くの人は「仕事内容」にばかり注目する。
たとえば、「プログラマーになりたい」「営業が向いてそう」と考える。
だが、これだと「自分ができそうな仕事」の枠に縛られてしまう。
やりたい仕事は、仕事内容だけでなく働き方も含めて考えるべきである。
現代では、インターネットのおかげで働き方の選択肢が広がっている。
自宅でフリーランスとして働くことも、ノマドワーカーとして旅しながら働くことも可能だ。
私も、自由な働き方を求めてフリーランスになり、文章を書くライターの道を選んだ。
働き方からアプローチすることで、やりたい仕事が見つかることもあるのだ。
「時間や場所に縛られたくない」と思う人は、リモートワークやフレックスタイム制の仕事を探す。
「人と関わりたい」と思う人は、チームで働く環境を選ぶ。
働き方は、やりたい仕事の重要なピースである。
やりたい仕事を見つけるステップ
ここまでで、やりたい仕事を見つけるための考え方を解説した。
最後に、具体的なステップを紹介する。
ステップ1:感情の動きをメモする
1日の中で「楽しい」「幸せ」「没頭した」瞬間をメモしよう。
たとえば、「友達と話してるときが楽しい」「料理を作ってるときに没頭する」など。
1週間続ければ、自分の感情のパターンが見えてくる。
ステップ2:楽しいことから仕事を連想する
メモした「楽しいこと」をもとに、関連する仕事を考えてみる。
たとえば、「人と話すのが楽しい」なら、営業、カウンセラー、教師などが候補に。
「ものづくりが楽しい」なら、デザイナーやエンジニアが合うかもしれない。
ステップ3:働き方をイメージする
どんな働き方が自分に合うかを考える。
「自由な時間が欲しい」「チームで働きたい」「リモートで働きたい」など、働き方の希望をリストアップする。
その働き方に合う仕事を探してみよう。
やりたい仕事は自分の心の中にある
やりたい仕事を見つけるのは、自分だけの宝物を探す冒険である。
苦痛を感じない仕事を選び、能動的に取り組める状態を目指そう。
好きなことを仕事にするのもアリだが、覚悟が必要だ。
情報社会のノイズに惑わされず、自分の感情の動きを観察し、楽しいことから仕事を考える。
働き方も視野に入れれば、選択肢はぐんと広がるだろう。
私のように、文章を書くことに没頭してライターの道を見つけた人もいる。
誰しも、きっと「これだ!」という仕事があるはずだ。
自分の心と向き合う時間を大切に、やりたい仕事を見つけてほしい。
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